10周年を迎えた政策情報学部は、今、新たなる学問の地平を見つめてversion2.0に突入しました。
人類は現在、クローンや遺伝子組み換えやES細胞といった神の手に介入する科学技術を手中にする一方、地球環境問題が深刻さを増し、技術を以て技術を解決する時代から哲学を構築せずには解決できない時代へと向かっています。IT革命以降のパーソナルネットワークの進展は情報の質と流れを根底から変えつつあり、政策決定過程も中央集権から地方分権へと転換しようとしています。
こうしたパラダイムシフトの中で、さまざまな課題がこれまでの学問体系の延長線上で予定調和的に問題解決できないことは明らかであり、その解決の新たな枠組みとして築かれたのが政策情報学という学問でした。
学部では、ポリシー・リテラシーとインフォーメーション・リテラシーを使いこなしてホロニックに発想・行動できる能力を身につけられるよう、カリキュラムを用意しました。木を見て森を見ず、という言葉があります。従来の個別科学は細分化、専門化されてそれぞれのピークは尖ったかもしれませんが、全体の森を俯瞰する枠組みに欠けていた、それを補うために超領域の全く新しいコンセプトが必要だったのです。
それから10年。時代は激動し、学問や学部に対する要請もさらに深化しました。即ち、森を鷲掴みにするダイナミックな体系の中で再び一本一本の木を見つめるアプローチです。無論、木だけを見る従来型の学問体系とは本質的に異なります。カリキュラム的には、各自の軸足がわかりやすいよう、4つのコースを設定しました。即ち、政策経営、IT社会基盤、環境、文化・表現メディアです。
ここからはさらなるコラボレーションに挑戦していきます。研究者間のコラボレーションだけでなく、研究者と学生、世界の大学を含めた学生間、地域、いわゆる産官学…等々、様々な分野の多角的コラボレーションです。
政策情報学部はこれからも進化し続けます。 |