齊藤紀子ゼミナール(ボランティアやビジネスによる社会的課題の解決)

社会を良くする方法を一緒に考えよう。

研究テーマ紹介

いま、社会には環境問題、格差・貧困問題、少子高齢化、地域コミュニティの衰退等、従来の行政/市場だけでは対応しきれない社会的課題が山積しています。そしてさまざまな主体がボランティアやビジネスなどの活動を通して課題解決に取り組んでいます。
本ゼミでは、さまざまな社会的課題の現状を知り、それらを解決するためにどのような取り組みがあるのかを調べ、自分はどのように取り組んでいくか考え、具体的アクションを起こしていくことを大切にしています。

活動紹介

文献を読んでレジュメにまとめ報告する、ひとつの問いについてみんなで議論して答えを導き出す、といった学びを通して「読む」「書く」「考える」「議論する」ためのスキルを身に着けます。また社会的課題の解決をめざして活動している実際の取り組みを見る・体験する、企業・NPO・行政・地域の方々と一緒にプロジェクトに取り組む、という活動を通して「自分なりの取り組み方」を検討し実行します。

  1. 例)USR研究プロジェクト
    大学の社会的責任(University Social Responsibility: USR)とは何か、本学のUSR活動をよりよいものにしていくための評価指標は何かといった問いを立て、他学部のゼミと合同で、本学発行の統合報告書と企業の統合報告書の比較研究・発表を行ってきました。
  1. 例)ブルーベリープロジェクト(地域活性化を目的としたソーシャルビジネス)
    JR久留里線沿線地域のにぎわい創出をめざして、ブルーベリー観光農園「エザワフルーツランド」や木更津市産業・創業支援センターをはじめとした多くの組織との協働のもと、学生たちが商品開発・販路開拓・広報活動に取り組んできました。農薬や化学肥料を使用せずに栽培された甘いブルーベリー生果の魅力を伝える方策を引き続き検討・実施していきます。
齊藤ゼミ
齊藤ゼミ

学生の声

篠崎 聖奈さん
私は齊藤ゼミで自分の意見を持ちみんなで社会課題の解決策を考える経験ができました。ブルーベリープロジェクトでは、ブルーベリー酢の認知度を上げるために学食(The University DINING)とコラボしたことがとても印象に残っています。ゼミ生でたくさんのメニューを考案し、学食運営者へのプレゼン、ポスターやアンケートなどの制作を行ったことはゼミ活動としても学びとしても貴重な経験となりました。USRプロジェクトでは統合報告書の比較を行い、改善点を提案しました。他学部のゼミと関わることでさまざまな視点から改善点を探すことができ面白かったです。
齊藤ゼミではこれら2つのプロジェクトを通して地域と企業の課題を学ぶことができました。現状を知ってから論文を読み、仮説を立てて研究を行っていくため卒論の練習になります。さらにグループで話し合うことや1人ずつ発表をし質問を出し合うことで、人前で自分の意見を話す経験にもなりました。

長井 克将さん
私は齊藤ゼミで、課題発見力、マーケティング力、協働力を得ることができました。このゼミは木更津市のブルーベリー農園を活性化するという実際の社会課題を、ビジネスの手法を使って解決を目指す実学的活動を行っています。私はブルーベリー酢を使ったドリンクのブース販売の総合プロデュースを行いました。議論の中で今の農園は認知度の低さが課題だと考えました。それを解決するために、ラベルデザインや、販売ブースでの演出、SNSの見栄えなどを全ゼミ生で考案し、今までにない「印象に残す売り方」を発案、実現をしました。私はこの体験から、ビジネス力を飛躍的に伸ばせたと実感しています。齊藤ゼミには学生の強みを引き出し、それをアウトプットする環境が揃っています。また、農園訪問などのイベントもあるので楽しみながら学びが両立できます!

担当教員