大矢野ゼミナール

科学的プログラミング

大矢野ゼミ

私たちはコンピュータが組み込まれた便利なモノを利用して暮らしています。多くの人がPCやスマートフォンを持っていて、いろいろなソフトウェアやアプリを利用していると思いますが、それらの中には使いにくもの、そもそもそれを使うことで不便になってしまうものもあるのではないでしょうか。
理論的な裏付けがないコンピュータシステムは、使い勝手が悪かったり、信頼性や汎用性に欠けてしまいがちです。このゼミナールでは、科学的理論に基づいたプログラミングを行うことで、なにげないアイデアをしっかりとしたソフトウェアとして実装していくことを学習します。

学びのステップ

    卒業研究(4年次) 抽象的なアイデアをソフトウェアとして実装する!
学生自身が立案した卒業研究のテーマを実装するために必要なプログラミング技術、費用、理論的裏付けなどを検討し、自分の目的にあった解法を発見する。
  ゼミナールII(3年次) ゼミナールIで学んだ知識を応用してソフトウェアを作る!
引き続き、jQuery、jQueryMobile、各種javascriptライブラリなどの学習した後、各自が興味を持つ分野を掘り下げていく。
ゼミナールI(2年次) スマートフォン上のプログラミングスキルを身につける!
HTML5、CSS3、javascript、jQueryなどのプログラミング技術を習得する。

パーティ料理も手早く準備!! ハンズフリーのレシピアプリ

王佳麗さん中国出身の王佳麗さん(政策情報学部4年)は、本学の協定校、上海立信会計金融学院から2015年9月に政策情報学部に編入学。日本への憧れから、中国の大学では日本語を学んでいましたが、もともと興味があったITを学べばいろいろなことができそうという思いから、政策情報学部ではIT系のゼミへ。
王さんは卒業研究で、料理に役立つアプリの開発に取り組んでいます。いったいどんなアプリなのか、王さんに教えてもらいましょう。

パーティーレシピアプリの開発

料理の作り方を教えてくれるアプリはたくさんありますが、友だちとパーティをするのに「1時間で3つの料理を作りたい」と思ったらどうします?
美味しそうなレシピでも時間がかかるのは作れないし、それぞれのレシピ通り1つずつ作っていたら効率も悪くなりますよね。
私が研究しているのは、同時に複数の料理を作ることをサポートしてくれるアプリです。このアプリの大きな特徴は、画面を手で操作することなく音声でレシピを呼び出せること。
濡れた手やベタついた手で画面をタッチしたくないですよね。これだとハンズフリーで操作ができるので、手を止めずに料理ができます。

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もう1つは、複数の料理をつくるスケジュール機能です。3つのレシピを組み合わせ、1つの工程にまとめることで、無駄な時間をなくし、手際よく複数の料理を完成させることをめざしています。例えばサラダ、パスタ、デザートを作るのに、それぞれ20分、30分、40分の調理時間がかかるとして、1つずつ作ると単純に1時間半もかかってしまいますが、上の写真のように、水にさらす間に他の料理の工程を進めていくことはできますよね。水にさらす時間で終えられる他の工程を自動的に組み合わせることができれば、複数の料理を同時に作ることが可能になります。
1つずつ料理をするよりも時間を短縮できるのがメリット。ちょっとむずかしくなりますが、今後は、作業に遅れなどのハプニングに対応してスケジュールを修正できるような機能も加えていきたいと考えています。

どんなゼミ?

興味のある分野の勉強は楽しいです。技術を学ぶのは簡単ではありませんが、ITに関する用語はもともとが英語ですから、日本語でも中国語でも違いが少なく、言葉で困ることもありませんでした。プログラムを書いていてエラーが出ずに実行できたときは、すごく達成感があります。
私はレシピアプリに取り組んでいますが、ゼミにはゲームに興味がある人がいたり、研究していることはさまざまです。自由な雰囲気で、作業している時はみんな夢中になっています。

教員の声

大矢野 潤教授王さんの研究は、使っている技術はかなり専門的ですが、作ろうとしているものはとても分かりやすいものです。ハンバーグを作る時、肉をこねた手でタブレットの画面を触りたくないですよね。それを音声だけでレシピをめくってくれれば便利。他にも、玉ねぎを炒めていて「あめ色になるまで炒める」ってどんな色なのか分からない時、「あめ色」と言うだけでその写真が表示されたり、画面を見なくても作り方を読み上げてくれたらもっと便利だと思いませんか?
王さんは、このような「素直な」感覚をきちんとした技術を使って実現していく事を目標としています。
人間とコンピュータが対話する技術はどんどん普及しています。人間の音声をコンピュータが理解する「音声認識」、コンピュータがテキストを読み上げる「音声合成」などの技術が発達し、私たちの身近な暮らしの中にも活用されるようになりました。
王さんのレシピアプリのように、日常の生活に最先端の技術を応用したハイテクアプリが増えてきました。でも、この流れはまだ始まったばかりです。暮らしの中にITを活せる場面はもっともっとあるはずです。
このゼミでは、「こんなことできたらいいな」を実現するIT力をしっかり身につけ、信頼性、使い勝手、一般性に優れたソフトウェアの開発に取り組んでいます。

教授 大矢野 潤