イマドキ大学生の消費感覚「シン・コスパ」を発表

サービス創造学部

2017年1月6日

発表する清水さんサービス創造学部3年清水雄飛さん(千葉大宮高校出身)、同学部3年前谷遥菜さん(八千代東高校出身)が参加した、「大学生意識調査プロジェクト(FUTURE2016)」((公社)東京広告協会主催)では、「大学生と消費」に関する調査結果をまとめ、「シン・コスパ」と名付けた現在の大学生の消費意識について記者発表会を行いました。
今年度のプロジェクトは今年4月、本学および青山学院、駒澤、上智、専修、日本大学の広告・マーケティングをテーマとするゼミナールから集まった学生30名で結成。本学から参加した清水さんと前谷さんは、サービス創造学部松本大吾准教授のゼミナールでマーケティング・コミュニケーションを研究しています。

調査テーマの「大学生と消費」は、日本経済が未だデフレから脱却できない状況の中、プライベートブランド、プチプライスといった低価格ながら効果や価値が高い(コスパが良い)商品への注目が続き、大学生にも倹約の様子が伺える一方、イベントごとには積極的にお金をかける姿勢を見せていることから、現在の大学生が持つ消費意識や行動を明らかにし、有用な情報を社会へ提供することを目的に行われました。
調査は今年7月、プロジェクトメンバーが在籍する大学の1~4年生を対象に、「モノ選び」に対する意識、普段の生活、「人間関係」に対する意識についてのアンケートを実施。首都圏の大学生816件の有効回答を得て、大学生の消費をさまざまな角度から分析した結果を、報告書にまとめました。

発表する清水さん12月7日(水)、(公社)東京広告協会(東京都中央区)で開催した記者発表会では、大学生にとってのコスパ、財布事情、出費の実態など、全5章からなる調査結果の概略を報告しました。
調査結果から、(1)大学生は価格の安さを求めることで、お金や時間の節約と効率化を図る傾向にあるが交際費の支出には積極的。(2)交際費には、乗り気ではない「オツキアイ」への消費と、相手を喜ばせる「サプライズ」への消費という2つの要素がある。ことを明らかにしました。
いずれの消費スタイルも「人間関係」が大きく関わり、一方は人間関係の円滑化の経費として、お金の分だけ楽しみ人脈を広げること。一方は手間も暇もお金もかけて親しい友人との絆を深め、自分も楽しい思い出を作ることを特徴としています。

これにより、大学生の消費意識は、コストだけでなく、自分へのリターンをどれだけ得ることができるかという「パフォーマンス」を重視したものであると結論づけました。さらにこれを、イマドキの大学生ならの新しいコスパ意識であると同時に、真のコスパであるとし、プロジェクトでは「シン・コスパ」と名付けました。
発表会では第5章を清水さんが担当し、大学生の消費意識は将来どう変化するのかを考察した内容を発表しました。

前谷さん、清水さん約8ヶ月のプロジェクト活動を終えた清水さんと前谷さんは、「論理的に物事を考えること、それらを明確に伝えることなどの大切さを学んだ。初めは大学間の壁を感じたり悩んだりもしたが、全員協力して作業に取り組むことができた。この活動は自分を成長させる貴重な機会となった」と振り返りました。また、調査結果については、「大学生が交際費に多くのお金を費やしていることが分かった。そのため、アルバイトの時間も多くなり、金銭的にも時間にも余裕がないと感じている一方で、人間関係を深めるために支出する交際費を将来の投資と捉えていることは興味深い結果だった。また、お金がないからと言ってコストを下げるだけでなく、みんなで手間と知恵、お金を持ち寄り、パフォーマンスを最大化しようとするのは、イマドキの大学生ならではの発想だと思う。これを私たちは「シン・コスパ」と名付けたが、このような要素を持つサービスが大学生には魅力的に見えると考えている。世の中には便利で低コストなサービスはたくさんあるが、若者に対するマーケティングでは、「シン・コスパ」を実現できるか否かを1つの基準として活用してもらえたら嬉しい」と話しました。

※大学生意識調査プロジェクト

テーマの選定から、実査、分析に至るまでの一連の作業をすべて学生の手で行い、調査報告書をまとめ公表するもので、今年で22回目を迎えた。実践的なマーケティング・リサーチを学びたい学生の要請に応え、(公社)東京広告協会の指導、サポートのもと、信頼性のある情報を伝える実務スキルを身に付けることを目的としている。