鈴木直志ゼミナール(モノ作りの現場から見た中小企業・ベンチャー企業経営論)

「企業の現場を見たい」、「経営者の生の話を聴きたい」、「経営者に直接、経営改善提案をぶつける真剣勝負に臨みたい」という好奇心旺盛な諸君の受講を期待する!!

研究テーマ紹介

中小企業の経営者は、企業経営とは何かという問いに対して、異口同音に「Art(直観・ビジョン)」、「Science(科学)」、「運」の3要素を挙げる。また、経営学者のミンツバーグもマネジメントに必要な3要素として「Art(直観・ビジョン)」、「Science(分析・評価)」、「Craft(経験)」の3要素、特にMBA(マネジメントスクール)におけるCraftの教育の重要性を主張する。これは、優れた経営学者(経営に関するScienceを有する者)が優秀な経営者やマネージャーには必ずしもなり得ないことからも、経営やマネジメントが科学や分析だけでは実践できないことが解る。
そこで、現場から見た企業経営論の学習方法を採用する。机上で学習した理論や手法(Science)を、現場(中小製造業の工場や商店街・商店)の経営診断に応用することにより、経営者の直観やビジョン(Art)や現場から見たマネジメント(経験)を体得する。中小企業診断士を目指す諸君や将来に親が経営する企業を継ぐ予定の後継者諸君にとっては最適なゼミであると考える。机上の学習のみでは十分に身につかない内容を、経営のミニ診断の実践を通じて、理解をより完全なものにすることが可能となる。

活動紹介

机上の理論や手法に囚われることなく、現場での観察⇒問題発見⇒課題解決策考察のプロセスをより重視し、中小企業・ベンチャー企業の経営診断の基礎を習得する。

  1. (1)全国の商店街が低迷する中で、生き残っている先進的な商店街を視察、成功要因や課題を分析
  2. (2)大学と支援機関が連携のインキュベーションを視察、ベンチャー企業の成功要因と支援手法を学習
  3. (3)商店の経営診断の基礎を体得する(環境分析、商圏分析、品揃え、店舗レイアウト、販売・仕入管理)
  4. (4)製造業の経営診断の基礎を体得する(環境分析、生産管理、品質管理、原価管理、人材マネジメント)
  5. (5)夏休みや春休みの期間に5日間程度の現場における集中的な企業診断実習(製造業や商店街・商店)の自主ゼミを予定
鈴木直志ゼミナール活動紹介
鈴木直志ゼミナール活動紹介

学生の声

経営学科 兼杉 英治
鈴木ゼミは2年生19人のみの新しいゼミで、フィールドワーク(実際に商店街に訪れて行う調査研究)が中心です。実際に働いている従業員や経営者、街の支援を行っている中小企業診断士の方に実際にお話しを伺う機会があり、経営学を現場で学ぶことができます。ゼミ生には経営者をめざす者、中小企業診断士・税理士・公認会計士をめざす者がいて、お互いを高めあっています。

経営学科 長嶋 達樹
このゼミでは、ゼミ生をグループ分けし、グループごとに近場の商店街や中小企業を見学します。実際に現場に行く、商店街の方に話を聞く、見聞きしたことをまとめるといった工程を進める中で、ゼミ生同士とても仲よくなります。ゼミの仲間と一緒に実践を通して、楽しく授業を進めることができます。

担当教員