RSS中小企業支援研究創刊号
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XECUTIVE 中小企業の魅力と経営革新相談役プロフィール機関誌『中小企業支援研究』の創刊を記念し、厳しい競争環境の中で、独自の経営手法により顧客にとっての魅力を創出し、事業を成長させてきた株式会社桔梗屋(山梨県笛吹市)をお訪ねし、その知恵とノウハウをお伺いしました。中丸眞治(なかまるしんじ)、1949年生まれ、株式会社桔梗屋代表取締役を経て、現在相談役。商学博士。著書として『ベンチャー戦略論 マーケティングの新展開』(2004年3月 同友館)がある。常にお客様目線を大切にし、お客様への最高の満足感を追求し、“日々挑戦”している。左から中丸相談役、前田、中丸社長経営者インタビュー【 1. 株式会社桔梗屋】前田 「桔梗信玄餅」で全国的に有名な株式会社桔梗屋の中丸眞治相談役と奥様の中丸輝江社長にインタビューさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。中小企業の魅力作り前田 早速ですが、一般に中小企業はどちらかというと弱者支援の対象というイメージばかりが先行して、本来の中小企業の魅力作りについて語られることが少ない現状だと思いますが、中小企業の魅力作りに必要なことはどのようなことだと思われますか。中丸相談役 実は、私は“中小企業”という言葉でひとくくりされるのはいかがなものかと思っています。中小企業だから資本、人材、販路などがない。だから支援して欲しいと人に頼っているところがあるのではないかと思います。大企業だから有利、中小企業だから不利などということはないと思います。中小企業だからこその強みがあるはずです。その点を御自分の会社に置き換えてどう考えていくか、どう見つけ出していくかでしょうね。個人的には昨年『倍返し』などの流行語を生みだした池井戸潤氏の直木賞受賞作品『下町ロケット』はお勧めの一冊ですね。この本の中には中小企業だから出来る事がたくさん出てきますので参考になると思いますよ。前田 そうですね。中小企業ゆえの強みに着目することは大切ですね。そのために独自性が必要なんですね。ところで、御社はお菓子メーカーを中心に色々な事業を展開されていますが、その点についてお聞かせください。中丸相談役 同じ山梨県内の企業でも全国展開している企業さんもありますが、当社の場合は、山梨県内にもっと深く浸透していきたい。地域密着型経営をしていきたいと思っていますが、菓子メーカーだ22中小企業支援研究

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