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XECUTIVE 革新的な技術で和菓子業界に 新風を吹き込む社長プロフィール 約30年前、生活の洋風化とともに人々の甘味への憧れは伝統的な和菓子から洋菓子へと変化していた頃、和菓子の代表ともいえる大福の餡の中にいちごを入れるという革新的なアイデアで一世を風靡し、和菓子業界に新風を吹き込んだ、元祖いちご大福の発案者である大角玉屋(おおすみたまや)社長、大角和平氏にお話を伺います。大角和平(おおすみわへい)。1951年9月27日生まれ。あけぼのばし通り商店街(住吉町商工会)会長。株式会社大角玉屋代表取締役。「元祖いちご大福」の発案者で,テレビ,ラジオなどマスコミへの出演も多い。「まじめにコツコツ休まず」を信条としている。店内にて。左が大角社長、右が前田経営者インタビュー【 1.株式会社 大角玉屋 】革新的ないちご大福の誕生前田 本日はよろしくお願いいたします。御社は老舗ですが、創業から何年目ですか。大角 玉屋は以前からございまして、私の祖父がその店を買い取り、創業してから105年になります。前田 社長がお店を継いだ当時はどのような状況でしたか。大角 5年間の修業を終えて帰ってきた時は小さな店でした。何とか盛り上げようとありとあらゆることをやって、必死で頑張りました。前田 そのような中から、話題の「いちご大福」がどのように誕生したのですか。大角 いちご大福が生まれたのは偶然から生まれました。前田 どのようなことでしたか。大角 昭和60年ころは、ケーキが圧倒的な人気で、和菓子は押され気味でした。しかし、洋菓子もブームが終わり飽和状態になったので、また和菓子の時代が来たと思い、人気商品を出したいと思っていました。そこから生まれたのがいちご大福です。前田 何か開発のヒントになったことがあったのですか。大角 当時、ショートケーキが非常に人気がありましたから、これを何とか和菓子に応用できないかと考え、いちごを和菓子の中に入れることを思いついたのです。前田 しかし、鮮度を保つのが難しいいちごを和菓子に入れるには、いろいろと開発のご苦労があったのではありませんか。18中小企業支援研究

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