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XECUTIVE ものづくり企業の生き残り策とは社長プロフィール 常総市で、トラクター、フォークリフト及び建設機械などの精密部品加工技術を持ち建設機械製造のコマツ(登記社名:株式会社 小松製作所)及び農業機械製造の株式会社クボタを主要な取引先とする高尾工業株式会社の高尾政樹社長に“ものづくり会社”としての苦労話や将来に残す卓越したノウハウについて話を聞かせていただいた。高尾政樹(たかおまさひと)1949年生まれ。1972年高尾工業株式会社に専務取締役として入社、1993年代表取締役就任し現在に至る。左から2人目が高尾社長、3人目が後継者の高尾副社長写真右端は会計戦略顧問の鶴巻公認会計士(左端は筆者)経営者インタビュー【 2.高尾工業株式会社 】村山 貴社は昭和32年に会長が創業されてから一貫して“ものづくり”企業として歩まれています。社長に就任されてから現在までに様々な環境変化を経験されてきたのではないかと思います。中小企業の経営環境は今後も厳しい状況が予測されていますが、一方で、海外展開に対する国の支援も強化されています。現在の環境下、これからのものづくり企業、特に中小規模の企業には、どのような取り組みが必要だと思われますか?高尾社長 我々中小規模の下請け企業は、特筆する固有技術はあまりありません。また、今後新興国の技術発展に対抗していかなければなりません。その様な環境の中で、企業規模の拡大や新規事業への展開は非常に難しい状況です。しかしながら、我々経営トップとしては、事業を営んでいる以上は常に上(事業拡大)を目指して日々・毎年努力する必要があると考えています。それを怠ると、この厳しい状況では必ず淘汰されます。人材育成が企業の生き残りの基本村山 具体的には、どのような取り組みを考えられているのですか?高尾社長 それは「人材の育成」です。人材教育は中小企業にとって不可欠だと考えています。勿論人材経営会議への若手管理職参加の様子①若手管理職若手管理職24中小企業支援研究

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