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企業概要株式会社スマートブルーは平成22年3月、当地にて電気工事や管工事などの設備工事業者として創業し、住宅及び事業所関連のオール電化工事やソーラーパネルの設置工事などを主業務としてきた。お客様第一主義を徹底し、安心価格、安心施工、安心サポートの提供をフットワーク良く行ってきた結果、創業4年ではあるが、直前期の年間施工数は100件程度となり、売上業績等は伸長している。平成27年2月期の決算では、年間売上360,000千円となった。現在の当社の売上構成は下記の通りである。 営農型太陽光発電に関しては、一昨年から準備活動を始め、去年から売上実績が出てきており今後成長の見込める分野である。目標としては、3年後までに営農型太陽光発電の売上額を現在の60,000千円から130,000千円に伸ばし、売上比率を40%まで引き上げたいと考えている。顧客ニーズと市場の動向(1)太陽光発電施工事業の実状周知の通り、電力買取り制度の創設やクリーンエネルギー化への気運の高まりなど、太陽光発電の普及が進んでいる。しかしながら、近年では技術革新の進展や競合の激化により、当該事業における利益率は低下傾向にあったため、当社としても、太陽光発電施工工事で培ってきた技術ノウハウを、新たな切り口をもって活かす必要性を強く感じていた。(2)営農型太陽光発電(ソーラーシェアリング)事業の萌芽営農型太陽光発電事業とは、農地の上に3m程度の架台を設置し、一定の間隔を空けてソーラーパネルを設置する事により、作物の育成に十分な日射量を確保しつつ、農業と発電事業を両立させる事をいう。同事業は、国内農業が抱えている後継者不足、農業従事者の高齢化、耕作放棄地などの諸問題を解決する可能性があるという事で注目され、今後その気運が更に高まっていくものと予想される。また平成25年4月に農林水産省より「支柱を立てて営農を継続する太陽光発電設備等についての農地転用許可制度の取扱い」が公表され、「営農が確実にでき、作物に適した日射量を確保できる事」、「ソーラーパネルの下となる農地の単年度収穫量が、同じ年の周辺平均単年度収穫量と比較して、2割以上減少しない事」などの参入条件が定められ、県や市などの自治体においても、一時転用許可を行う仕組みが整い、当社を含む太陽光発電施工業者の動きも活発化し、施工実績も出始めている。県農地課調べでは、営農型太陽光発電事業への参入は、平成25年度は6件であったが、平成26年度は10月迄で22件と大幅に増加している状況にある。事例報告営農型太陽光発電の販売戦略〜展示会営業の成功のポイント〜清水 進矢千葉商科大学大学院中小企業診断士養成コース修了株式会社カントリーファーム 代表【報告テーマ】事業名売上高(千円)売上比率(%)産業用太陽光216,000 53戸建太陽光72,00020戸建住宅設備(温水器・エコキュート)36,00010営農型太陽光発電60,0001756中小企業支援研究

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