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3.自社や自社の提供する商品・ サービスの強み当社の強みは下記4点にある。①豊富な営農型太陽光発電の実績当社ではすでに3件の営農型太陽光発電を施工しており、静岡県ではNo1の実績である。実際に販売から施工を全て自社で行っており、お客様が20年間安心して営農が続けられるように技術部と営業部が一団となって取り組んでいる。また、現在は千葉県にて初の稲作の営農型太陽光発電にも取り組んでいる。②オンリーワンの技術とサポート「影の見える化ソフトウェア」の導入営農型太陽光発電において、太陽光パネルが作物にどのような影響を与えるか未だ分かっていない部分がある。しかし、影の見える化によって、作物にどれくらいの日光が当たるのかが分かる。これによって今まで見えなかった影の影響が年間を通してみることが可能になった。当社では、このソフトウェアについて経営革新として認可を取っている。また、当社では、大学と共同で藤枝の稲作の営農型太陽光発電にて研究をおこなっている。共同研究をおこなうことによって、営農型太陽光発電が作物にどのような影響を与えるのかをデータとして調べられる。これによって農家様が営農を継続していくうえで必要なサポートができる体制を目指している。③安心の長期保証営農型太陽光発電を構成する太陽光パネルやパワコンなどは10年間、出力が著しく低下した時は25年間メーカーが保証し、アルミ架台は当社が20年間保証をする。また、災害補償に入っていただくことで、火災や台風などの自然災害、悪戯、盗難など幅広く対応することが出来る。④販売から施工まで一気通貫営農型太陽光発電の設計、見積もりはもちろんのこと、太陽光に関わる申請、農地転用の申請から施工まで全て当社が行う。 何例も当社で農地転用の許可をおろしており、施工も当社の職人がしっかり管理をし、一気通貫してお客様にサービスを提供することが出来る。4.課題「売上達成までのスピード を飛躍的に向上」営農型太陽光発電ができるのは、一部の限られた農業者であり、売上を拡大するには、販路を全国に広げる必要があった。しかし、当社が慣れない土地で、初対面の農業者へ対して高額な営農型太陽光発電を販売する事はハードルが高い。そこで、それぞれの地域の農業者と人間関係が構築している販売代理店や、JA等と提携するための施策を模索していた。5.手法「商圏を全国へ展開し、 売上拡大」県外の協力業者を見つけるために、幕張メッセで開催された「国際次世代農業EXPO」に出展した。より高い出展効果を得るために、事前の出展告知案内を行い、シミュレーションデータの意義やメリットを分かりやすく来場者に訴求できる工夫を施したディスプレイ、大型テレビモニターを使ったPR映像、既設圃場で実際に収穫された農産物のサンプル品などを準備した。農産物のサンプル品は、実際に営農型太陽光発電で生産されたお米をノベルティーグッズとして配布して、営農型太陽光発電の下でも美味しいお米ができる事をPRし安心感を訴求した。また、他社ではまだ実績が少なく農産物の配布ができないので、他社との差別化要素にもなった。6.成果「収益向上に伴い、従業員 従業員の処遇も14%向上」業績について、売上高2014期360,000千円 →2015期500,000千円、当期純利益2014期▲2,000千円 →2015年期10,000千円の見込みとなった。営農型太陽光発電が2014年は3件の契約しかなかったが、2015年は、既に10件の契約がありその部分だけで60,000千円⇒200,000千円の売上増加ができる見込みとなっている。また業績向上に伴い正社員4名の給料は、14%向上する予定である。57中小企業支援研究 Vol.3

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