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『中小企業支援研究』編集委員長前田  進62中小企業支援研究このたび『中小企業支援研究』第3号を発刊させていただきました。これも本誌にご寄稿いただいた多くの研究者、実務家、企業経営者の皆様のご協力、ご支援の賜物と深く感謝申し上げます。内容につきましては、これまで本学教授陣からの研究報告とともに、慶應義塾大学、明治大学、嘉悦大学、広島大学の先生方からもご寄稿をいただき、最新情報のご提供、ご報告をいただきました。そして、本学大学院中小企業診断士養成コースを卒業し経済研究所の研究員として活躍している中小企業診断士のメンバーからも、実務的な研究報告をいただきました。特に本号では、慶應義塾大学名誉教授渡辺幸男先生から中国の産業の発展論について、本学三田村智准教授からはドイツの中小企業振興政策の寄稿をいただき、グローバル化する社会に合わせて、本誌も中小企業支援研究の視点を国際的な方向へと広がりを持たせていただくことができました。中小企業の支援研究の視点からの実践的な学術論文として現在進行中のサービスを中心とした、最新のマーケティングの論理に関する価値共創マーケティングの実務への具体的な展開について、広島大学の村松潤一先生よりご寄稿をいただきました。また、本学中小企業診断士養成コースの創設にご尽力いただきました千葉恒夫先生からは、北海道で急速に伸長する企業の事例報告をいただきました。すでに50人を超える本学の修士号の学位と中小企業診断士の資格を有する卒業生の多くは、経済研究所研究員として実績を積みつつあります。ここでの経験を活かして、中小企業の実践の支援に適用しうる学術論文、事例研究を発表していただきたいという期待と共に、村松先生の論文の作法、考え方、千葉先生の簡潔な事例発表をぜひモデルとしていただきたいという願いがあります。一方、経済研究所が勝浦市と包括協定を締結して3年間に亘って進めてまいりました「勝浦市総合活性化調査事業」も、本年2月に無事報告会が終了いたしました。本号では、これまでの勝浦市との連携、協業の活動について取り上げ、これまでの経過をご報告しています。「域学連携」の視点から地域活性化をテーマに、商業教育の新たな分野に挑戦する、本学の取り組みをご紹介しています。取り組みの成果が具体的な形となって定着しつつあることで、参加した学生諸君への教育的効果が期待されるところです。一方、歴史的に構築されてきた中小企業のノウハウを、アーカイブとして蓄積したいという希望から企画した「経営者インタビュー」は、ご好評を得て、創刊号から別冊を含めて全5刊、14社分のデータが蓄積されたことをご報告させていただきます。本誌が皆様の事業や活動あるいは研究のお役に立てれば幸いです。編集後記

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