中小企業支援研究No4
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時事解説1.地域創生 成功の方程式はあるのか?地域創生には成功の方程式はあるのだろうか?地域再生の処方箋はあるのだろうか?全国各地では、人口減少が著しく、高齢化が急速に進む。今、私たちの住むまちでは、課題解決も重要だが、ますます先取り政策の構想とその実現が重要となってきた。実に厳しい諸条件のなかでも、本気、情熱、やる気のあるまちで、私は市民主体の事業構想とその実現をしている。特に、地域創生成功の方程式「五感六育」モデルの推進が有効と考えている。六育とは私の造語であり、人体に五臓六腑が大切なように、まち育て・ひと育てには五感六育(知育・食育・木育・遊育・健育・職育)が重要とするもの。そこで、わがまちには何もないなどと嘆くよりも、まず、すべきことは、五感分析を行い、地域の強み弱みを徹底的に掘り起こし、よく研き、地域ニーズを踏まえた六育事業の展開を行うこと。同時に、まち育てはひと育て、官民対象の求められる地域創生リーダー・プロデューサー人財の養成プログラムの実施が重要なのである。2.今こそ、広聴・傾聴・対話を重視!「できない」を「できる!」に変える、自分たちの力でできるまちおこし、その構想と実現には五感六育事業、人財養成と定着が最重要と考え、国内外で実践中である。日本の地域創生を観るに、現状の批判や悲観よりも、冷静に国と地域の有り様を見つめ、広聴、傾聴、対話しつつ、上から目線の説得展開ではない、全体最適の思考や実学・現場重視の視点を持ち、納得・理解の行政と民間活力の強化が求められる。「産学官金公民」の連携を強化し、キーパーソンネットワーク図や地域産業連関図を作成のうえ、期限付き(例えば3年間)の地域創生の事業構想とその実現のときと考え、私は東奔西走し、五感六育事業を推進中である。3.「五感六育」モデルの展開「五感六育」のうち、例えば「健育」の展開は、「ダンスうんどう」として、どなたでも参加できる、健康増進の新たな動きとして、全国で展開中である。地域創生の成功の方程式として、必ずや、活き活き元気に過ごしたい皆さんの健康増進の拡大へ効果大と考えている。2016年10月、第1回目の都道府県イキイキ健育ダンスうんどう大会を大田区で開催、2017年1月に長野県佐久市、3回目は東京都中央区で開催する。今後も、東京・地域と交互に開催する。期限は、(3+3+6+6)ヶ月×2回の3年間を目安とし、情報共有、役割分担、出番創出をする。事業構想し、全国モデルを構築、創発することになる。現在、秋田県由利本荘市の木育・遊育事業、山形県東根市の遊育事業、千葉県鋸南町の食育・遊育・職育事業、茨城県行方市の食育・遊育事業、奈良県吉野町の木育・遊育事業などを推進中である。4.元気なまちは何が違うのか?全国各地、海外都市などで「五感六育」事業を実践しただけでは、まだ不十分である。次に、「産学官金公民」の連携によるまちの指標(ものさし)作成と「地域創生 成功の方程式」はあるのか? -できる化・見える化・しくみ化-木村 俊昭地域創生の汗かき人・東京農業大学教授 内閣官房シティマネージャー(特別参与)18中小企業支援研究

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