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30中小企業支援研究い。2017年度に実施した企業個別支援も多岐に渡り、販路開拓支援では個別企業毎にアレンジした企業間マッチング、資金調達支援では補助金関連、技術支援では産産連携がそれぞれ上位となっている。また、各施設では、ベンチャーキャピタルと連携したスタートアップ支援や起業支援としてアクセラレータプログラムを展開するなど、特色を持たせた施設運営を展開している。関東エリアでは、東京大学、千葉大学、慶應義塾大学、東京工業大学、東京農工大学、理化学研究所等と連携した施設を千葉県3、東京1、神奈川2、埼玉1、浜松1の計8か所に設置し、支援を展開している。医療・バイオ系企業が多く入居する施設や診断薬系、IT系、ものづくり系企業が多い施設などそれぞれ特色のある施設となっている。今回、個別施設の取組みとして、千葉県内にある東大柏ベンチャープラザの取組みを紹介する。<東大柏ベンチャープラザ>東大柏ベンチャープラザは、中小機構が千葉県及び柏市より事業要請を受け東京大学と基本合意書を交わし、2004年に設置したバイオ実験(P2レベル可)や大規模装置の設置を可能とするインキュベーション施設である。中小機構、県及び市から派遣されたインキュベーションマネージャーが施設に常勤し、経営相談やマッチングなどを伴走型支援で行っている。施設が立地する柏の葉地区は、千葉県北西部に位置し、都心まで30分と人気のエリアである。2005年につくばエクスプレスが開通し、2008年に千葉県、柏市、東京大学、千葉大学、三井不動産等による柏の葉国際キャンパスタウン構想が策定され、公・民・学連携による「環境共生」「健康未来」「新産業創造」の都市づくりが始まった。今では子育て世代を中心に人気のエリアとなっている。また、つくばエクスプレス沿線には、産業技術総合研究所、東京大学、千葉大学、東京理科大学、筑波大学、国立がん研究センター東病院、東葛テクノプラザ、TXアントレプレナーパートナーズなど多くの学術研究機関や支援機関が集積している。東大柏ベンチャープラザ(千葉県柏市)柏の葉エリア

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