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Google 教育機関への道土橋:この度は、お忙しい中、千葉商科大学経済研究所にご協力いただき、ありがとうございます。早速ですが、御社の事業の変遷について伺います。平塚:創業当初は、教育情報誌の出版事業を行いました。その後、国立情報学研究所が開発・提供する情報共有基盤システムNetCommons(ネットコモンズ)1のユーザカンファレンス事務局受託を受けるなど、学校ホームページの作成支援、組織の情報共有支援を行ってきました。土橋:その事業は現在でも継続していますか?平塚:はい、一部継続していますが、ソフトウエアを開発された新井紀子先生の研究テーマがAI関連となり、ネットコモンズの提供方法も変化したことから、当社の事業は、2015年頃からGoogleのサービス利活用の移行を検討し始めました。しかし当時、自社は、Googleの研修機関としての地位もなく、その時の事業は縮小を余儀なくされました。土橋:その後の事業機会は?平塚:2017年になって日本でも Google が研修パートナーを募集することになり、当社も無事認定をいただけることになりました。これは2015年に教員数が日本で一番多い埼玉県から、教員へのGoogleについての指導者がいないとのことで、当社にオファーがあり、その機会によって、Googleの関係者と知り合うことができたことがきっかけとなりました。当社の教育内容が評価された結果、推薦をいただくことができ、Google for Educationの認定研修パートナー企業としての体制構築に向かうことができました。土橋:認定パートナーになる条件等はありますか?平塚:当時は、企業中の4名以上は Google 認定教育者レベル2を取得していること、また教育機関NTERVIEW社長プロフィール 新型コロナウイルス感染症に伴う社会的な変化の中、非対面、リモートワーク等、多くの企業がITテクノロジーを活用して「ニューノーマル(新常態)」と呼ばれる新しい姿に変化しようとしている。 日本の中小企業は、ウィズコロナに立ち向かい、価値を提供し続けようとしている。 そのような中で、Google教育プログラムを構築し、中小企業の効率化等の課題を解決する価値を提供しているイーディーエル 株式会社の社長 平塚知真子 様に、このコロナ禍を乗り切る戦略についてお話を伺いました。代表取締役 平塚 知真子(ひらつか ちまこ) 1968年生まれ。夫と1男1女。茨城県つくば市在住。出版社勤務を経て専業主婦になるも、学習欲が高じて筑波大学大学院に進学。在学中に事業欲が高まり、IT教育会社を起業し、現在に至る。「日本に最高のITスキルを伝え、広める」を信条に、教育関連者やビジネスパーソンへ最新のIT、クラウドスキルを指導中。月に1回はデジタル断捨離し、温泉をめぐることが趣味。著書『Google式10Xリモート仕事術――あなたはまだホントのGoogleを知らない』 ダイヤモンド社より。会社近景(1F)と看板(新しい時代の 新しい学びをデザインする)イーディーエル 株式会社 代表取締役    平塚 知真子 社長経営者インタビュー【イーディーエル 株式会社】【イーディーエル 株式会社】時代の流れにのった事業の再構築!正面1 教育機関向けのe-Learningシステム9中小企業支援研究 Vol.8

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