View & Vision No42
11/62

9特 集大学のマーケティング力で市場をつくる ―産学連携による商品開発―42大学の知見・ビフォアアフター 千葉商科大学では、学生力を生かしたマーケティング視点での産学連携を企図しており、企業のマーケティング活動を間近で見る立場からも非常に有望であると考えている。それでも、従来タイプの技術面における連携も含め、活発な取り組みが本格化していくのはこれからのことだ。 筆者は支援先企業に対して、大学の知見や学生のパワーを生かす企画を提案する機会があるが、その反応は「そうですねぇ…」と渋く、敷居の高さをうかがわせる。産学連携を推進するうえで、いくつかの課題があることは否めない。それは、①組むべき相手が見えづらい ②どれくらいの費用がかかるのかわかりづらい ③行政サイドの効果的な促進策が見えづらい、などが挙げられるだろう。 千葉県下にはすぐれた技術を持つ中小製造業が多く、工業団地も散在する。すでに千葉商科大学と出会っている企業は心配ないが、連携で高い効果を生むかもしれない全国の企業との出会いを演出していく活動は、ぜひ進めていただきたい。 老婆心ながら提言をさせていただくなら、①連携コーディネータ(組織・施設)の見える化→統合ポータル開設、マッチングファンド活用 ②費用・コストの見える化→メニュー化 ③産学間でのスタッフ交流、などを検討してみてはいかがかと思う。企業と大学のより良い連携のために7

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 11

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です