View & Vision44
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11特 集女性の活躍が地域社会を変える44 その一方で、前述のとおり、私たちは今まで以上に、女性や高齢者を含めた、誰もが活躍できる社会づくりを進めなければならない状況にあります。 そこで、女性の活躍推進に向けた行政や企業の取組を一層加速させるために、新たな法律が制定されました。それが、平成27年(2015年)9月に公布された「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(以下「女性活躍推進法」。)です。 千葉県が翌28年(2016年)3月に策定した「第4次千葉県男女共同参画計画」は、参画法に基づく法定計画であるとともに、女性活躍推進法に基づく推進計画としても位置付け、女性の活躍を支援する視点から、男女がともに働きやすく子育てしやすい環境づくりなど、様々な施策に取り組むこととしています。(3)男女共同参画計画に基づく千葉県の取組 第4次計画の策定に先立ち、県では、「男女共同参画社会の実現のために県民が行政にどんなことを望んでいるのか」に関する調査を行いました(平成26年(2014年)実施。県内の満20歳以上の男女3,000人を対象。回収率48.07%。) その回答では、次のような、仕事と育児や介護との両立支援を望む意見が多くなっています。 ○子育てや介護で、いったん仕事を辞めた人の再就職の支援 ○子育てや介護中であっても、仕事を続けるための支援 ○保育や介護の施設やサービスの充実 こうした調査結果を踏まえ、第4次計画では、子育て・介護への支援に重点的に取り組むこととしました。現在県では、保育所や介護施設整備への助成のほか、千葉県ジョブサポートセンターにおける再就職希望者への支援、事業所への「働き方改革アドバイザー」派遣など、様々な事業を国や関係機関と連携して行っています。 ここでは、企業向けの施策の事例を2つ御紹介します。◎男女共同参画推進事業所表彰 従業員の仕事と家庭の両立支援や女性の登用・職域拡大等に積極的に取り組んでいる県内の事業所を表彰する事業です。◎〝社員いきいき!元気な会社″宣言企業の募集・公表 仕事と家庭が両立できる職場環境や、仕事と仕事以外の両立支援に積極的に取り組んでいる企業を募集・公表する事業です。募集は随時受け付けており、宣言企業に登録すると、企業名等を県商工労働部雇用労働課のホームページに公表するほか、チーバくん入り登録ロゴマークの使用や、協賛金融機関での融資などのメリットがあります。 誰もが働きやすい社会は、行政だけで実現できるものではありません。企業や学校、地域、そして県民一人ひとりの理解と協力が必要です。特に、雇用主である企業等の意識や取組は、大きな推進力となります。上記のような事業は、受賞企業のPRになるとともに、他の企業の取組を促す効果が期待できると考えています。男女共同参画推進事業所表彰平成28年度知事賞:京葉銀行

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