View & Vision44
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16特 集女性の活躍が地域社会を変える44濯などをしておりました。 当時、友達と遊ぶ時間は平日の放課後くらいで春、夏、冬休みは家業を手伝いました。平日は家事を分担して、兄から勉強を教えてもらいました。その家業の手伝いで小学生ながら『働くということの大変さと面白さ』を感じておりました。学校へ行って友達と話をしていても、どこか小学生の同級生よりも大人びた考え方をしていたように思えます。両親の背中を見て、人のためになる仕事をひたすら一生懸命しているって、素晴らしいな、こんな大人になりたいと幼心に感じました。それが今日の私の原点なのかもしれません。 2007年4月から2007年12月まで水産加工品を海外で作り日本で販売する輸入事業を行っておりましたが、これから水産資源は減少していくと考えた中で新規事業計画を立てるようになりました。 2008年2月より環境事業を開始しました。開始した理由としては環境事業を岩手県盛岡市で数年前から手がけていた方からの一声でした。現職の柱となっておりますが太陽光エネルギーで家庭の電気を賄う太陽光発電システムの販売、施工、アフターサービスの一貫体制のもとに地域一番店を目標に事業を開始しました。 この環境事業は株式会社パートナーズの柱の一つでありますが、自分達の地球環境を守るために、資源の乏しい日本で自然のエネルギーを活用することによって他国へ依存しない地域社会を創ることを企業理念として掲げております。 現在もなお世界中で起きている戦争は中東諸国の石油や石炭などの資源の奪い合いが原因の一つです。日本もかつては戦争を経験し、私の祖父兄弟は戦争のために命がけで生きました。沖縄基地や広島の原爆ドームを見学した記憶がございますが私たちにいろいろなことを教えてくれます。そんな戦争がまだ、世界中で起きており難民を増やし、幼い子供の命を奪っております。その解決策として直結するとは限りませんが、少しでも争いのない国を作るために努力をしてまいりたいと考えております。 また、その資源は日本で使用する上で価格変動により不利な条件下で購入し使用するような仕組みになっております。日本が中東諸国の資源に頼らなければ生きて行けない現状を打破し、自国でエネルギーを創り自分たちでエネルギーを賄うことの必要性を感じ、その担い手の一人として、一つの企業として使命感を持って仕事に携わりたいと考え現職の仕事に携わるようになりました。 エネルギー問題の他に環境問題もあります。環境への意識を高め、より良い環境を次世代に残すことも企業理念の一つとしてあります。近年続く温暖化現象により、北極の氷が溶け太平洋では海面上昇しております。2030年、今から13年後には海面に沈む街も出てきます。関東の一部もその浸水区域になります。温暖化現象は私たちが使用する車の排気ガスだけでなく工場で排出する二酸化炭素も原因です。開発途上国でこれから発展と共に二酸化炭素の排出量も増えることで、温暖化は歯止めがきかない状況です。中国をはじめ東南アジア諸国など、これから更に発展する国が多くあります。 この環境問題は深刻な社会問題であります。太陽光発電だけでなく、風力発電やバイオマス発電といった自然エネルギーはこの社会問題解決の糸口になると考えます。ヨーロッパ諸国とくにドイツではこの自然エネルギーで国内電力をほぼ賄うような施策が行われており、国民の環境問題に対する意識も高いです。日本より遥かに日照条件が悪くても考え方ひとつで取り組みは大きく変わる、この国から学ぶべきことは沢山あります。私も企業経営者として、次世代へ環境という財産を受け継ぐ意識を持ち続け、後世へ伝えたいです。 2011年3月東日本大震災により宮城県気仙沼市は津波による被害と大規模火災により7割弱の企業が被害を受けました。当事務所も被害を受け、瓦礫の山と化した街、真っ暗な闇(東北電力の電灯が殆ど引き波により倒壊)の日々が続きました。1ヶ月の停電を体験して電気の大切さ、明かりが人々の心を明るくしてくれていたことに気づきました。同年4月11日電気が普及したかと思えば余震により同日、停電になりま起業3東日本大震災と千葉商科大学ボランテイア学生との交流4

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