View & Vision44
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23特 集女性の活躍が地域社会を変える44表1 4大進学者の変化(実数)特 集 東日本大震災の少し前から千葉商科大学(Chiba University of Commerce,以下CUC)にお世話になっているので6年と少々の時間がたつのですが、先日The University DININGの前で日傘を差して3号館方面に向かっている女子学生を見かけて、CUCの女性も色々と変わってきているのかもと感じたところです。本稿では、前半で4年制大学(以下4大)に進学する女子の現状を色々なデータから読み解き、後半では女子の働き方の変化から大学に求めることが変わってきているのではという実感を述べています。まずはCUCの現況について CUCの女子比率が世間的にどうなのかということを学問系統別に見てみます。まず大学全体の比率では商学・経済学系統で28.4%、社会科学系その他で38.1%、社会学系統54.9%、国際関係学は65.1%となっています。対してCUCの女子学生の割合はおよそ商経学部18%、政策情報学部26%、サービス創造学部37%、人間社会学部20%、国際教養学部39%なので、学問系統から見てもサービス創造学部以外は女子比率はそれほど高くないのが現状です。逆に考えると女子学生比率を上げる余地がまだまだあると考えられます。世間的な比率で換算すると毎年約550名程度(定員充足率110%として)の女子学生が入学することになります。今年度の一年生で380名弱なのでまだまだ乖離が大きい状況です。 この後はマーケットの様子を一気に分析したあとで未来のCUC女子について考えていきます。※数字が多く出てきますが特に記述がないものは「2016年の学校基本調査」を出典にしています。 4大進学状況(進学者の全体傾向)を過去との比較で考察します。まずは4大進学率と進学者数の推移についてです。 高校生の子供がいそうな45歳の保護者が高校を卒業した1990年との比較で見ていきます。2016年の調査なので26年のギャップがあります。 メディア等では大学進学率の上昇が話題になることが多いですが、実数でみると、18歳人口が大きく減少しましたが4大+短大進学者は比例しては減りませ千葉商科大学入学センター長出水 淳DEMIZU Junプロフィール新卒で入社した大手情報会社で広告制作や事業計画に長年従事した後、2011年に千葉商科大学入学センター広報セクションに入職。2014年から現職。顧客視点にこだわりながら戦略戦術を考え、実行するのが得意技。イントロ1女子の進学動向の変化2女子の4大進学にまつわるエトセトラ女性の活躍が地域社会を変える大学+短大4大進学者短大進学者18歳人口1990年727,535 492,340 235,195 2,004,525 2016年676,648 618,423 58,225 1,190,262 差分-50,887 126,083 -176,970 -814,263 シェア93.01%125.61%24.76%59.38%

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