View & Vision44
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24特 集女性の活躍が地域社会を変える44んでした。短大が極小化しましたが4大は増加傾向にあります。言い換えると短大進学者の激減分を4大進学者が拾い上げていますが、そもそもの18歳人口減が大きいので4大+短大進学者は減少しています(ちなみに4大+短大進学者が一番多かったのは1993年の809,962名でそれ以降は減少トレンドとなっていて2018年までは横ばいとなっています)。 約25年で短大への進学率は40%にまで減少し女子の4大への進学率は3倍になっています。 短大に進学するのがほとんど女子なのを考えると、この大きな変化は主に女子の4大進学によって形成されています。CUCの現在の女子比率を考えると女子が4大に舵を切った時期にトレンドに乗り切れなかったからかもしれません。全国の4大進学者の状況についてのまとめ 大きな流れとして26年間で18歳人口が4割減っています。それに伴い大学+短大の進学者は減少していますが、分母の減少が大きいので進学率は上昇しています。女子が短大進学から4大進学に変わっていることで4大進学者は増加傾向となり、短大が18歳人口減と4大シフトの影響で激減しています。共に人気校だった立教女学院短期大学は18年度から、青山学院女子短期大学も19年度から募集停止になるのが短大志願者減の象徴です。南関東+αの状況を見る 南関東4県で比較すると埼玉と千葉の数字は1%以上の違いはなくほぼ同様ですが東京は専修学校進学者も就職者もシェアが大きく下がっています。神奈川は専修学校のシェアはそれほど開いていませんが就職者の割合が低くなっています。比較用に進学率が伝統的に高い地域として京都を追加しましたが専修学校進学率が神奈川より低く、就職者が神奈川と同様になっています。近県であっても一律に数字が上下するのではなく、何らかの理由で県ごとに違いが存在しています。 大学に短大が含まれるので表3よりも大学進学率が上昇していますが、女子の専修学校進学率の上昇がより目立つ結果です。意外なのは就職者の割合が男女合計よりも下がることです。 東京の男女別構成比を別にすると埼玉、千葉、神奈川の男女比に大きな違いは見られませんが女子の構成比は全国平均を下回っています。埼玉、千葉は専修学校進学者が多いことと神奈川は短大進学者が多いと考えられます。表2 4大への進学率推移全体男子女子短大1990年24.6%33.4%15.2%11.7%2016年52.0%55.6%48.2%4.9%シェア211.38%166.47%317.11%41.88%表3 南関東+αの状況(進路別)※大学には短大を含む大学進学率専修学校進学率就職者の割合埼玉56.9%17.1%14.6%千葉56.1%17.8%13.8%東京66.5%12.3%6.8%神奈川61.5%16.0%8.5%全国54.7%16.4%17.9%京都66.5%13.7%8.5%表5 南関東+αの状況(4大進学者実数と男女別構成比)合計男子構成比女子構成比埼玉29,806 16,197 54.34%13,609 45.7%千葉25,390 13,624 53.66%11,766 46.3%東京64,159 30,535 47.59%33,624 52.4%神奈川37,324 19,663 52.68%17,661 47.3%全国521,320 271,877 52.15%249,443 47.8%京都13,846 7,171 51.79%6,675 48.2%※大学には短大を含む表4 南関東+αの状況 (進路別/女子のみ)大学進学率専修学校進学率就職者の割合埼玉57.9%21.3%13.2%千葉56.7%22.2%12.0%東京69.9%14.0%5.4%神奈川62.4%20.0%6.8%全国57.2%20.1%14.1%京都68.7%16.4%6.2%南関東での女子の進学動向2

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