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2944 本学のキャリア支援センターが行っている就職支援イベントは年間170回以上に上ります。日数にして150日を超えており、就業日の6割以上は学内のどこかで某かの就職支援イベントを行っていることになります。もはやイベント業さながらです。当然のことながら各イベントへの学生集客は大きなテーマとなっています。本稿では学内における就職支援イベントのあり方と学生集客について考察したいと思います。 イベントは主に3年生向けと4年生向けになります。3年生向けはもともと就職活動に関する基礎知識やハウツーなど準備講座的な内容のイベントが多く、4年生向けは合同会社説明会や学内選考会などのマッチング型イベントが中心になります。ただ、ここ数年、インターンシップが旺盛になり、3年生向けにもマッチングイベントが増えてきました。マッチング型イベントは学生と企業両方の集客ができてこそ成立します。学生達は魅力的な企業が多ければ参加したいと思いますし、企業は学生が多く集まれば応じたいということになります。いずれにしても、就職支援イベントはキャリア支援センターの取り組みの大きな比重を占めています。内容や回数に多少の違いはあるにしても、どこの大学でも概ね事情は同じかと思います。 昨今は学内イベントに学生が集まらなくなっていると聞きますが、本学は他大学に比べると学生が多く集まる方だと言われます。これはキャリア支援センターが、学生集客にこだわりを持って取り組んでいる結果だと自負しています。特に3年生の5月に実施する「就勝!実践講座」第1回目の集客には、最大限のパワーを注ぎます。ここにいかに多くの学生を集められるかが、その後のイベント集客を左右するからです。今年は在学生の86%、1144名が参加しました。そのような本学でも、近年は学生集客率が低下傾向にあります。 表1と表2は、就職支援イベント実績の一覧です。表1は2018卒(現4年生)が3年生の時、表2は2018卒(現4年生)を対象としたものです。これらは2018年卒の3年次から4年次終了までの2年間の連続性のある主要イベントになります。イベントごとに、その「目的」や「集客目標数」、「集客数」、「目標エッセイ就職支援イベントと学生集客に関する考察千葉商科大学キャリア支援センター長川瀬 功KAWASE Isaoプロフィール愛知学院大学文学部卒業後、1981年から2009年までリクルートに在籍。企業の新卒採用支援部門、映像事業部門、シニアマーケットの新規事業開発部門のマネジャー、人材紹介会社のキャリアカウンセラーなどを歴任。2011年9月より現職。アライアンス企業及びOBネットワークの強化拡大など、キャリア支援戦略の立案と推進に取り組んでいる。1.今期就職支援イベントの実績

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