View & Vision44
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3344モチベートされた学生も少なく、目標数の妥当性も問われる結果となりました。就職力UPの⑩は「履歴書を書こう会」とするも逆オファー型の学内合同会社説明会とリンクしていることや内定獲得までの導線イメージが湧かず、基礎知識②は「業界職種理解」というテーマがタイムリーではなかった感があり、集客率は前者が16%、後者が54%といずれも苦戦を強いられました。 キャリア支援センターでは、「キャリアサポート制」の名のもと3・4年生に対して年2回(春秋)全ゼミ訪問を実施しています。それだけでなく,常勤5人のキャリアアドバイザーが月〜金までの終日、学生の就活相談に応じています。さらに、年間の就職支援イベント回数は200回に及ぼうとしています。これらの対応を見ても学生との接点は決して少なくなく、他大学と比較したらむしろ多い方だと思います。学生接点が年間を通じて多ければ、学生の就活支援ニーズを把握するのは容易なのではと思われるかもしれませんが、そうは簡単にはいきません。 特に4年生は就活本番スタート時点ですでに活動の仕方や進捗状況に個人差が生じ始めます。従って時間軸と動き方をマスで捉えることが難しくなります。ところが就職支援イベントの年間スケジュールは前の年に大枠が決まりますから、すでにスケジュールが決まっているイベントに後から学生を集めることになります。見方を変えれば学生ニーズにタイムリーに応えたイベントにはなっていない可能性があるということにもなります。イベント実施に際して即効性のあるマーケティングを行うにはかなりハードルは高いと言えます。それでもイベントの内容やターゲティング、告知戦略をフレキシブルに行えるよう、1000名1000様とは言わないまでも多様なミニマーケットのバリエーションを時間軸でシミュレーションしておく必要があるかと思います。 さてイベント集客を図る上で重要なのは告知の徹底とコンテンツだと思います。写真は今年度7月までに実施した就職イベントで作成したチラシとポスターの一部です。上半分の4枚は就活準備イベントで主に3年生向け、下半分の4枚は就活本番開始以降で主に4年生向けになります。 チラシやポスターはあくまで告知ツールに過ぎません。実はイベント告知には相当な労力を割いています。キャンパス内でのチラシやポスター掲示にはじまり、看板の設置、キャンパスディスプレイの活用、学生へのメール配信およびSNSの活用、学内報への掲載、教授会、ゼミ訪問による周知、電話掛け、イベント内での広報、就活相談時でのアドバイザーによる広報、学内放送等々ありとあらゆる手を講じています。 告知が徹底されてもイベントの中身に興味が持てなければ集客は見込めません。3年生向けの場合はやや3.告知とコンテンツ

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