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特 集EBPMと行政事業レビュー1748市づくり支援事業を活用したモデル地区数、②健康都市づくり支援事業を活用した事業者が機能性農産物等を活用して開発した商品・メニューの数、③活用促進事業を活用した事業者が実施するセミナーの参加人数、④活用促進事業を活用した事業者が機能性農産物等を活用して開発した商品・メニューの数、がそれぞれ示されている。セミナーの参加人数を除いたすべてのアウトプットにおいて、各年度とも、当初見込みどおりか、それを超過する結果となっており、ここだけをみるかぎり、予定していたことは予定以上に実施されたとの評価ができる。しかしながら、そのアウトプットによって期待されるアウトカムについては、図表4に示されるように、4つの項目すべてにおいて目標達成が遠く不可能と予想される状況である。とりわけ問題視すべきは、③平成30年度末までに機能性農産物及び6次産業化による機能性農産物を活用した加工食品の届出件数を20件とする、④活用促進事業において、平成30年までに機能性農産物等の市場規模を4億円とする、の2項目であろう。平成28年度、29年度に生鮮食品が機能性表示食品として受理された届出数は、それぞれ3件、8件となっているのに対し11、本事業を通じて行われた新規の届け出は皆無であり、したがってそれによる市場規模もまったく拡大していない。本事業のレビューが行われた2018(平成30)年6月15日以降の届け出は今年度4月現在で20件に及んでいることをみると、本事業を通じての届け出が行われた可能性がないわけではないが、少なくともこのレビューの対象となった2年間においては届出数の拡大にまったく貢献しておらず、ロジックモデルとしては不適切であった公算が高い。本事業の結果が期待どおりにならなかった理由を端10 http://www.ma.go.jp/j/budget/review/h30/koupro/pdf/30_siryo-8.pdf、8-3。11 https://www.d.caa.go.jp/caaks/cssc01/。単位30年度活動見込-1,332612--79,920/6030年度活動見込31年度活動見込-169-11,000/1810-601827年度27年度23,839/1,7899,130/65730年度活動見込-活用促進事業における「執行額」/「開発した商品・メニューの数」単位当たりコスト千円計算式千円/件27年度27年度28年度29年度27年度29年度--1,78965728年度20,767/252人当初見込み件活動指標及び活動実績(アウトプット)単位活用促進事業を活用した事業者が機能性農産物等を活用して開発した商品・メニューの数-57単位当たりコスト29年度28年度算出根拠28年度29年度単位当たりコスト単位健康都市づくり支援事業における「執行額」/「開発した商品・メニューの数」単位当たりコスト活動実績-27年度地区10,562/153-13.313.919.3計算式82活動実績29年度健康都市づくり支援事業を活用した事業者が機能性農産物等を活用して開発した商品・メニューの数10,487/6230年度活動見込-69千円/人4,622/240健康都市づくり支援事業を活用したモデル地区数千円位単標指動活活動実績件当初見込み件2028年度29年度-153252当初見込み件30年度活動見込240-57-2011027年度28年度29年度活動指標及び活動実績(アウトプット)活動指標地区千円活動指標活動指標及び活動実績(アウトプット)位単標指動活活用促進事業を活用した事業者が実施するセミナーの参加人数活動実績人計算式千円/件単位算出根拠単位当たりコスト単位「執行額」/「機能性農産物活用促進セミナーの参加人数」28年度-2,500760活動指標及び活動実績(アウトプット)単位当たりコスト算出根拠当初見込み31年度活動見込30年度活動見込31年度活動見込-730年度活動見込31年度活動見込-62--出所:行政事業レビューシート、農水省HP10。図表3:活動実績(アウトプット)

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