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3148 秋学期がはじまった。千葉商科大学の3号館前では、学園祭に向けたカラオケ大会がはじまっているだろうか。昼休みに響く学生たちの歌声、秋の風物詩が懐かしい。 私はちょうど5年前の2014年9月に政策情報学部の助教(翌年、専任講師)として着任した。それから4年間、充実した日々を送ることができた。この場を借りて、感謝の意を表したい。 緑豊かな美しいキャンパスで、個性豊かで優しく賢明な先生方、仕事が丁寧迅速的確な職員の皆様、いつもすみずみまで綺麗にしてくれる清掃スタッフの皆様、おいしい食事をつくってくれる食堂スタッフの皆様、年中夜通し警備してくださっている守衛所の皆様、CUCサポートの皆様、生協の皆様に支えられ、そして素直で伸び盛りの学生たちと共に過ごし学べたことは、私自身にとって生涯の宝となった。 1号館のスタジオを活用し、創造的な授業に関われたこと、「学長プロジェクト4(環境・エネルギー)」に関わり、メガソーラーや、学生たちの活動を撮影できたこと、7号館2階の談話室や、本館3階ファカルティ(教職員食堂)で偶然居合わせた先生たちと楽しく談笑したこと、ゼミの時間に授業が終わっても制作に打ち込んだこと、それらが思い出深い。 商大を第二の母校と呼ばせてもらいたい。 貴学のさらなる発展と、学生たちの学業成就、成長をご祈念申し上げる。第一の母校 今野先生のことば さて、私の第一の母校は、武蔵野美術大学である。1998年に入学のため、故郷の愛媛から上京した。武蔵野美術大学は、東京都の西部、小平市にある。西武国分寺線の鷹の台駅を降り、15分ほど歩く。近隣には江戸時代に築かれた玉川上水があり、閑静な郊外といった趣だ。 入試の日にはじめてこの場所を訪れた。2月初旬の曇り空の下、玉川上水端の道を歩いた。寒々しい枯れエッセイ「今日、この島に私がいます」 故郷の愛媛を舞台にした映像表現専修大学ネットワーク情報学部 講師杉田 このみSUGITA Konomiプロフィール映像作家。2000年から故郷である愛媛を舞台にした映像表現を続ける。2007年武蔵野美術大学院博士課程単位取得退学。2014年千葉商科大学政策情報学部助教、専任講師を経て2019年より現職。第二の母校

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