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5348学位取得に必要な科目については、商経学部商学科を例にした場合、(a)本学で単位取得をしなければならない指定科目:70単位(b)立信に留学してから修学する授業科目(本学で単位を認定する科目):16単位とした。これら合計86単位に加えて38単位以上を履修し124単位で本学の卒業要件を満たし、正課外で日中交流学院の修学コースの科目の単位(最大20単位)を加えて130単位以上で立信の卒業の単位要件を満たす(2017年度から150単位以上に改定:後述)。さらに、本学での卒業研究を必須とし、立信へは中国語での論文の要約提出と立信の教員の前での発表、8週間のインターンシップの参加と報告書の提出を要件とした。2017年度から立信の卒業要件の単位数は150単位以上となったが、そのうち日中交流学院の修学コースで履修する20単位が認められている。留学の期間は、(b)の16単位(8科目)が取得可能な期間として1年間(2セメスター)とした。4年次が就職活動や卒業研究があるため遅すぎ、2年次では十分な準備が行えないため、時期は3年次とした。(3)学籍と期間ダブル・ディグリープログラムでは、学生は同時に二つの大学に在籍し少なくとも4年間継続する。当然その全期間の単位が対象となり、入学直後からプログラムを開始することが必要となる。したがって、本学での募集時期は入学後すぐか、入学前でなければならない。現在、ダブル・ディグリープログラムは独立した学科やコースではないので、入学後に募集する。立信の年度は9月から開始されるので、1年次の9月から立信で学籍を得る。本学での卒業は4年後の3月、立信での卒業は同年6月となる。2018年度の開講式を図2に示す。この式は立信への入学式も兼ねており、立信会計金融学院学長からの祝辞も披露された。図2:2018年度 日中交流学院開講式(4)留学に必要な能力と育成ダブル・ディグリープログラムは、1年間留学し立信の学生として他の中国の学生と同様に規定された科目を履修し単位を取得する必要がある。中国語で話し、聞き、書き、発表し、議論し、レポートを書き、グループで活動し、交流するなど、中国語でのコミュニケーションが問題なく行うことが求められる。立信との協議により、開始当初はHSK(漢語水平考試)の3級を留学前までに合格することとした。現在は一つ上の4級に変更している。もちろん、この規定を満たしていても留学に必要な中国語でのコミュニケーション力は十分とはいえないので、本学での2年間、より高い能力を身につける必要がある。留学終了までに5級に合格することも後に追加された。4.2 実施プログラムの実施にあたっては、各学部を跨ぐ運営となることや参加する学生が所属する学部での正課の授業以外に追加で学ぶ必要のある内容や得るべき能力がある。そのため、ダブル・ディグリープログラム全体を運営する教学組織として日中交流学院を設置した。プログラムに参加する学生の募集、選考、手続き、必要な講義や留学の準備、学修指導などを実施する主体となる。

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