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5548まざまな活動で貴重な体験をして成長していたことは1年間の留学の価値をさらに高めた。また、帰国後就職活動を行いつつ、卒業研究の指導を本学と立信の教員の両方から受け、訪日した立信教員の前で発表を行った。最初の4名が無事に卒業でき二つの学位を得ることができ、その間に生じた問題点はその後の改善のための知見となった。彼らの奮闘なくしては現在のダブル・ディグリープログラムはあり得なかったといえる。二つの学位の取得に最後まで努力を続けた彼らに敬意を表したい。図4に2018年6月の上海立信会計金融学院で行われた学位授与式の写真である。本学1期生4名のうち立石くんと田口くんが日本から駆けつけた。 図4:上海立信会計金融学院学位授与式(2018年6月22日)2014年度以降の各学部の在籍者数を表2に示す。2015年度から国際教養学部が開設され、初年度は少なかったものの、2016年度から増加している。国際教養学部は元々2ヶ月の留学を必修としており海外留学への意識が高い。中国語履修者は毎年度10数名であり、そのうちの多くが本プログラムを志望している。商経学部と国際教養学部以外の在籍者が近年いない。商経学部と国際教養学部は外国語が必修で中国語が選択可能であるが、他学部では外国語が必修でない、中国語が選択できないこともある。日中交流学院ではそのような場合に中国語講座を追加的に開講できるが知られていない可能性もある。各学部から参加者が出るように周知を進めたい。また、やむを得ない事情(経済上の事由、学修についていけないなど)での辞退者が2015年度から2017年度にかけて若干名生じた。費用の情報提供や学修指導は行っているが、さまざまな事情で断念する学生が出てしまうのは残念である。辞退者は本学での卒業を目指しそれぞれの学部には在籍して学修を続けている。年度商経政策情報サービス創造国際教養合計41341024121510211656102642710297281029819102学部別合計13132643表2:年度・学部別在籍5.2 帰国報告会と壮行会本プログラムでは次の代の学生に経験や経験から得た教訓やアドバイスを伝える機会として、留学から帰国後、比較的早い時期に帰国報告会と、次に出発する学生の壮行会を実施している。1年間の経験や知見を短時間でできるだけ伝えてもらうために、スライドを用いた発表と、直接聞いて話す時間を設けている。次に出発する学生だけでなく、プログラムに参加している全ての学生にとっていい刺激となり意識の向上につながっている。図5に2019年7月の報告会の写真を示す。

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