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5648図5:報告会の様子(2019年7月31日)5.3 卒業研究最終発表会本プログラムでは卒業研究が必須となっており、まず本学での卒業論文の提出が求められる。この卒業研究は基本的には本学のゼミナールで卒業研究を行って、同時並行でメールやチャットなどを用いて立信の担当教員が相談や指導を行う。本学で執筆した卒業論文を中国語で要約したものを立信に提出し、本学で実施される卒業研究最終発表会に立信から担当教員に参加していただき、発表と質疑応答を中国語で行っている。学生本人にとっては集大成となる機会であり、その後輩学生にとってもやはりいい刺激となる貴重な機会である。2019年2月の発表会の様子を図6に示す。図6:卒業研究発表会(2019年2月)【…6. 課題と今後の展望…】2014年度にダブル・ディグリープログラムが開始され5年が経過した。その間、実施、運営上生じた課題や今後に向けての検討事項が挙げられ、議論されている。(1)対応科目の履修方法の改善両大学それぞれにおいて、一定期間ごとにカリキュラムの改定が行われるため、本プログラムでは、その都度対応科目の修正や調整が必要となり、本学と立信の双方の事務局に大きな負担となっていた。また、本学で履修する指定科目が多くあり、時間割の構成により同じ時間に指定科目が複数入ることや指定科目が不開講となることにより履修が不可能となることなど、卒業要件を満たす単位の取得に障害となる場合があった。そのため、指定科目の枠を拡大してその中で科目を選択して必要な単位数を履修し立信が認定する方式に改めた。(2)より質の高いダブル・ディグリープログラムの構築これまでの5年間では、ダブル・ディグリープログラムを周知し、より多くの学生に認知してもらうことで、参加学生を募り、卒業まで育成してきた。立信でも普段の生活から学修までバディーやクラスメイト、教職員のサポートがあり、大変助けになっているが、自分でできる部分をより増やせるようになるべきである。立信の各学部のカリキュラムでは中国語だけでなく英語も必要な場面や講義もある。中国語で行われる授業はもちろんのこと、英語力についても留学に必要な能力を留学前に育成すべきと考えている。(3)立信の本科生の受入前述したように、日本国内で行われているダブル・ディグリープログラムでは学生の受入が送り出しよりかなり多い状況である。本学のダブル・ディグリープログラムは送り出しのみであるが、立信との提携では相互の学生、教員交流がこれまでも行われておりダブ

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