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6648また、人間社会学部の在学生および入学希望者のなかでも、「地域活性化に関わる仕事がしたい」「観光分野の仕事に就きたい」という声が多くなっている。今後、農山村に移住して活躍する人材も出てくることが予測される。本研究では、域学連携の地域づくりに取り組む事例を取り上げ、①受け入れ側の対応と支援体制、②送り出す大学側の対応と支援体制、③双方をつなぐ仕組みづくりについて検討する。主な調査先は、岐阜県中津川市である。中津川市では2013年以降、「学生参加のまちづくり」を掲げて大学との連携協定を積極的に進め、市内各地に域学連携を広げている。2017年度は年間18もの大学から約6,000人を越える学生が参加した。連携協定先は、中京学院大学、至学館大学、学習院大学、岐阜大学、名古屋外国語大学、大正大学、中部大学、東海学園大学、文京学院大学などである。現在、域学連携に関する先行研究を整理するとともに、中津川市の歴史や産業など地域の現状分析を進めている。調査は2019年9月以降開始し、2~3回訪問する予定である。訪問先は、中津川市で域学連携事業を担当する市民協働課、学生を受け入れている集落、さらに学生を派遣する大学側の担当者にもヒアリングを実施する予定である。以上のように、各メンバーの研究・活動領域から調査を行い、ALを多角的に分析していく。2019年度は、ALに関する先行研究の整理、各メンバーが計画した調査を実施する。調査で得た結果はその都度メンバー間で共有し、議論する。続く2020年度は、2019年度の研究活動を取りまとめ、人間社会学部のALの到達点と課題を検討する。さらに、シンポジウムの開催や学会での発表などをつうじて、研究成果を積極的に公表していく。中央教育審議会『新たな未来を築くための大学教育の質的転換に向けて』文部科学省、2012年中井俊樹編著『シリーズ大学の教授法3 アクティブラーニング』玉川大学出版部、2015年引用・参考文献

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