学長コラム

本学の取り組みや教育活動、学生たちの活躍などの最新情報を中心に、時折、原科学長の研究テーマである参加と合意形成、環境アセスメントに関連した話題もお届けします。

 
国府台コンソーシアム

皆さま、こんにちは。今年も残すところあとわずかです。
12月11日(月)、市川市国府台地区とその周辺の教育機関と医療機関が連携し、相互の発展と地域の活性化に資することを目的とした「国府台コンソーシアム」の設立総会が山崎製パン企業年金基金会館で開催されました。

このコンソーシアムは、本学ならびに本学付属高等学校、和洋女子大学、和洋国府台女子中学校高等学校、東京医科歯科大学教養部、千葉県立国府台高等学校、市川市立第一中学校、市川市立国府台小学校、筑波大学附属聴覚特別支援学校、国立国際医療研究センター国府台病院、市川市が新たな協力関係を形成し、それぞれの機関の発展と、協働して地域社会の課題解決に取り組むことで地域活性化へ貢献します。会長には私、副会長には和洋女子大学の岸田宏司学長が就任しました。

7月の当コラムで、学長プロジェクト3のテーマ「安全・安心な都市・地域づくり」を紹介しました。この中で私は、誰もが安心して住めるまちづくりや、災害時にも安全に過ごせるまちづくりに取り組むには、日ごろから地域コミュニティとの良好な関係を築いておくことが重要なことだとしましたが、この「国府台コンソーシアム」は、その実現の一つです。特に災害対策では、平常時から災害という緊急事態に備え、地域を守る社会づくりを進めていくことが必要です。文教地区といわれる国府台エリアは、江戸川沿いの海抜21メートル以上の高台にあります。そのため、大規模水害時などの避難場所としても各方面から期待されていますが、地域を守るには、そのエリアの連携が不可欠です。各機関とも個々で防災対策がされていますので、今後は普段から各機関の連携を深めていきたいと考えています。

設立総会では、原田嘉中理事長より、昭和40年に活動していた「国府台文化懇話会」の講演もありました。この懇話会は、国府台所在の学校や団体の連絡とその発展の促進、文化の向上や啓発を図ることを目的とし、会員相互の交流をはじめ、地元の要請を受けて、市川松戸線バイパス道路建設の工事促進の陳情も行ったそうです。原田理事長も懇話会の一員であったのでコンソーシアムの設立を大変お喜びでした。また、市川市の笠原危機管理官による講演も行われ、コンソーシアムへの期待が述べられました。

「国府台コンソーシアム」は、教育の充実、地域活性化、防災対策の強化をめざして、地域に貢献していきたいと考えています。各機関とも皆、同じ思いです。賛同を希望する機関があれば、さらに拡大して連携していきたいと思います。

環境省 COOL CHOICE LEADERS AWARD

COOL CHOICE LEADERS AWARD

さて、今月はもう一つ、皆さまにお届けしたいニュースがあります。本学の『自然エネルギー100%大学』の実現に向けた取り組みが、環境省の「COOL CHOICE LEADERS AWARD」で優秀賞を受賞し、12月9日(土)に「エコプロ2017」内で行われた表彰式で中川雅治環境大臣から賞状と楯が授与されました。「COOL CHOICE」は、地球温暖化対策に役立つあらゆる「賢い選択」を促す国民運動です。環境省は、この運動を推進する一環として、お笑いコンビ「爆笑問題」(太田光氏、田中裕二氏)とコラボレーションし、「COOL CHOICE LEADERS AWARD」を実施。アイデア518作品の応募のなかから、本学は、自らの「COOL CHOICE」な活動や社会への働きかけに取り組む人・グループを対象とする「アクション部門」での受賞となりました。今回の受賞を機に、一人でも多くの方にこの取り組みを知っていただき、志をともにする大学が増えること、また、一人ひとりが省エネに向けて行動するきっかけになってほしいと思います。

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