Excelを用いた連立方程式の解法

このページでは,Excel関数を使って連立方程式を解く手順について解説する.

手順

  1. 連立方程式を行列で表現し,行列Aと行列Cの係数をExcelシートに入力する.
  2. 解が1通り存在するのか確認する.(解が1通り存在することがわかっていれば省略可.)
  3. 係数行列Aの逆行列を求める.
  4. 求めた逆行列と行列Cの積を求める.これが解.

(a)の解法

(a)は,

と表現することができる.ここで,
とおく.

まず,図1のように行列Aと行列Cの係数をそれぞれA1:B2およびD1:D2に入力する. (行列Aと行列Cの間に変数xとyの文字を入力する必要はない.)


図1 係数の入力

MDETERM関数を用いて,行列Aの行列式を求める. 行列式が0でなければ,1通りの解が存在する.

解が1通り存在することがわかったら,図2のように答えを出力させたい範囲(A5:B6)を選択し, 左上端のセル(A5)に式MINVERSE(行列Aの範囲)を入力する.


図2 出力範囲の選択&逆行列の計算

ShiftキーとCtrlキーを押しながらEnterキーを押せば,選択した範囲(A5:B6)に逆行列が出力される. 解は逆行列と行列Cの積であるから,前回の授業で学んだMMULT関数を用いて解を出力する.


図3 MMULT関数の入力

解(答え)は,x=4,y=3である.


図4 答え