エコプロ(エコプロダクツ展)に出展する

杉本ゼミ

2015年の国連サミットで、17の目標「SDGs(持続可能な開発目標)」が定められ、国内外で環境問題に対する意識が高まっています。本ゼミナールでは、環境への関心の高い人々が一堂に集う「エコプロ(エコプロダクツ展)」へ出展するため、「環境」をキーワードに研究、調査を重ね、展示物を制作します。

学びのステップ

    卒業研究(4年次) 卒業論文を作成する!
テーマは自由に設定し、論文を制作します。※エコプロ(エコプロダクツ展)での、企業や他大学の活動見学を踏まえたテーマ設定を推奨します。
  ゼミナールII(3年次) エコプロ(エコプロダクツ展)への出展において後輩を指導する!
ゼミナールI同様に、エコプロ(エコプロダクツ展)へ出展します。2年生との混合チームを組み、中心となって活動しながら、知識を深め、後輩の指導も行います。
ゼミナールI(2年次) エコプロ(エコプロダクツ展)に出展する!
「環境」をキーワードに制作物を作り、毎年12月に開催されるエコプロ(エコプロダクツ展)に出展します。春学期には、その準備としてテーマを決め、データを集め、それを整理します。秋学期には、春学期のデータをとりまとめパンフレットを作成します

環境問題への興味

森田さん

3年生の森田彩加さんは、消防士のお父さんの影響で高校生の頃から漠然と公務員に憧れていました。自分もお父さんのように、人の役に立つ仕事がしたいと考えていた時に、当時のテレビニュースなどで見た環境問題に興味を持ち、公務員として、環境改善に関連する仕事がしたいと考えたのです。その思いから、環境問題を学べ、公務員対策もできる政策情報学部へ入学することにしました。

環境改善のために自分たちにできることは?

杉本ゼミナールに入ったのは、エコプロ(エコプロダクツ展)に興味を持ったからです。毎年12月に東京ビッグサイトで開かれるこのイベントでは、各企業の環境配慮型商品やサービスを紹介する展示が行われます。環境問題の最前線をいく企業の取り組みを知ることで、最新情報を知るよい機会だと思いました。環境問題は、月日が経って解決に向かうこともあれば、新たな課題が生じる場合もあり、日々状況が変わっていくので、さまざまな情報に触れることが大切なのです。

杉本ゼミ

杉本ゼミナールでは、エコプロ(エコプロダクツ展)の出展に向けて、まずはグループごとに調査をします。私たちのグループは、毎週ゼミナールの時間に、教室の照明の消し忘れをチェックするパトロールをしています。1号館から7号館まで建物をまわり、授業がないのに電気がついていたり、窓が空いていたりする教室がないかを確認して、その結果をデータとしてまとめています。

杉本ゼミ

他のグループでは、トイレの便座の温度が無駄に高くないか、サーモグラフカメラでチェックするといった調査も行っています。大学内で調査をすることで、データを集めやすく、自分たちにとっても身近で自分ごととして考えやすいメリットがあるかなと思います。

杉本ゼミ

それぞれまとめたデータはグラフ化するなど見やすくして、エコプロ(エコプロダクツ展)で配布するパンフレットや展示するポスターを制作する際に使います。これらの制作物は、同じ政策情報学部でメディア表現を学ぶ他ゼミナールの学生に協力を依頼して制作しています。研究テーマを伝えて、素材を提供し、制作物の校正や進行管理をする経験は社会に出てからすぐに役立たせることができると思います。

また、大学は自然エネルギー100%大学を目指して省エネに取り組んでいるので、各グループの調査結果を活かした省エネ提案を大学にして、一緒に省エネに取り組んでいきたいと考えています。

以前は、将来の道として公務員しか考えていませんでしたが、ゼミナールでの活動やエコプロ(エコプロダクツ展)で得た情報、企業との出会いなどから、知識を深めるうちに、今はさまざまな企業の環境問題に対する取り組みに目を向けています。いずれは、一般企業で、ゼミナールや地域政策コースで学んだことを生かせる仕事がしたいと思います。

どんなゼミ?

杉本ゼミ

本ゼミナールは、2年生と3年生が混ざったいくつかのグループに分かれて活動しています。男女、学年問わず話がしやすく、楽しい雰囲気です。先生は、距離が近く友達のように感じることもありますが、調査結果や制作物についてさまざまな意見やアドバイスをしてくださり、自分たちでは気付けないことに気付けて勉強になります。

教員の声

杉本先生

本ゼミナールのテーマは、「エコプロ(エコプロダクツ展)に出展する」ですが、出展すること自体が目的というよりは、そこに至るまでの調査で、どんなことをすれば省エネにつながるのか、何が無駄になっていそうかなどさまざまな視点を持つこと。そして、調べたことを分かりやすく表現して伝えることを大切にしています。イベント当日、来場者の皆さんに自分たちの取り組みを知ってもらうために、説明する内容の台本を作るといった念入りな準備をします。また、エコプロ(エコプロダクツ展)で展示や配布する制作物は他ゼミナールの学生に協力してもらいますが、こちらの意図を伝えて制作物を完成させるまでの一連のやりとりは、社会に出てからすぐに役立つマネジメントスキルを身に付けるという意図があります。
森田さんは、環境問題についての知識を深めていて、eco検定(環境社会検定試験)®の受験にチャレンジするなど頑張っています。調査や作業を進める上では、先々を見通しながら無駄のない動きができていますね。