実施中の研究プロジェクト

治道家的会計実践に関する研究と教育:環境マネジメント・コントロールの展開

期間:2021年4月~2023年3月

本学の創立者である遠藤隆吉先生は、教育理念として「治道家」の育成を掲げた。先生は、商業道徳の涵養に注力されたが、(1)現代における「治道家」の役割と意義とは何か、(2)会計実践や教育の現場において、「治道家」の理念はどのように展開され、今後すべきなのかについては、現状あまり明らかにはなっていない。本プロジェクトではその一端を明らかにし、その研究成果を本学における会計教育に活用することをねらいとする。特に本研究・教育では、企業の会計システムに環境問題への取り組みを導入する実践(環境マネジメント・コントロール)を内容として取り上げる。海外のビジネススクール(例えばハーバード・ビジネス・スクール等)では、生きた現実のケースを取り上げることも多い。本学でも私の最新の研究成果を学生に紹介し、彼らに事例分析させることを通じて、現実の企業実践におけるロジックを体得させる計画を立てている。また彼らからのフィードバックをふまえて、教材に反映させる予定である。

具体的に2021年度は環境予算実践を、2022年度は経営理念、長期環境計画と環境戦略に関する研究・教育を展開する予定である。2021年度は環境予算と環境コミュニケーションをテーマとして取り上げる。これまで企業の環境問題に対する取り組みは本業(経済活動)とは別個で捉えられてきた。ただ近年これらを統合させる実践が始まっている。それを実現する手段として会計技術が果たす役割は大きい。2022年度は(1)経営理念と環境理念、(2)長期環境行動計画、環境戦略と環境予算の関係性について研究する予定である。企業の経営計画と年次の(環境)予算は密接に結びついている。その階層性と関連性について2年間にわたり体系的に論究していく予定である。

研究者紹介

安藤 崇

[商経学部 准教授]
安藤 崇