公開シンポジウム「女性の活躍が地域社会を変える」を開催しました。

お知らせ

2017年7月10日

7月1日、図書館5階会議場に、本学ゆかりの各界女性リーダー、女子学生はじめ120名余りの参加者が集い、パネリストとフロアが熱気と笑い声で結ばれた公開シンポジウムが行なわれました。

第1部 基調講演

千葉県大網白里市の大里綜合管理株式会社 代表取締役・野老(ところ)真理子氏が、『地域とともに ~ 仕事を通して学んだこと』と題し、「業務の不動産取引・建築請負・管理の傍ら、社員と共に300を超える地域活動に関わったこと、そこでの《気づき》が《アイディア》になり、《アイディア》が《地域の起業家を創る》。仕事の第一歩は、人の思いに《気づく》ことであり、《気づいた》ら、すぐ実行する。福島の原発事故に学び、当社は今や震災前年比80%の節電を達成した」という《アイディア》の数々に、会場は響めきと称賛に包まれました。

第2部 パネルディスカッション

野老氏に加え千葉県総合企画部 千葉の魅力担当部長・冨塚昌子氏、本学卒業生で株式会社パートナーズ 専務取締役・澤井律子氏に、本学国際教養学部長・宮崎緑教授が、2名の女子学生(国際教養学部3年・中嶋千絢さん、商経学部商学科4年・小川碧さん)と共に参加しました。モデレーターは、経済研究所長・橋本隆子教授が務めました。

公開シンポジウム公開シンポジウム

  • 冨塚氏
    行政の立場を交えながら「魅力いっぱいギュッ♥と千葉。成田国際空港や東京湾アクアラインに、水産物や野菜も美味しい。だから千葉を離れないでね」と軽妙なトークで、アンバサダーの本領を発揮。
  • 澤井氏
    学生時代、女子軟式野球部で活躍したこともあり、会場には後輩たちも駆けつけた。卒業から15年を経て、今や、気仙沼市で太陽光発電システムを主とした再生可能エネルギーの販売施工会社の経営者。目標は地域雇用の創出と国内外で活躍できる社員教育と、しっかり現実と将来を見据えていた。
  • 宮崎教授
    「仕事役割は男女別ではなく『適材適所』であるべきだとし、マズローの『欲求5段階説』の最上段は自己実現であって、女性実現ではない。学生が自己実現に向かうプログラムとして、国際教養学部では入学式直後に海外フレッシュマンキャンプに出発し、体験を重ねて成長していく」その一人として中嶋さんを紹介した。
  • 中嶋さん
    「海外フレッシュマンキャンプ地の上海で固定観念が崩れ、カナダやスコットランドに短期留学するたびに新しい発見があった。将来はグローバル人材として日本と世界の架け橋になって、地球のどこかで活躍していたい」と抱負を語った。
  • 小川さん
    瑞穂会で研鑽し、成果を挙げた学生の一人として紹介された。「瑞穂会の存在が商大に入学したきっかけの一つだったこと、キャリアプランは地域に貢献すること。そのため地域密着型の金融に就職し、中小企業診断士の資格も取得したい。好きな言葉は、“心が変われば、運命が変わる”。心が変わるできごとを大事にしたい」と語った。

本シンポジウムのテーマについて宮崎教授が、「あなたの活躍が地域社会を変えると言うように広げよう」と提案しました。男性参加者が半数以上を占めた会場は、いっそう和やかな雰囲気となりました。モデレーターの橋本所長は、「こうして“気づき”が課題解決に繋がり、結果的に社会を変えていく力になる。大学としては、学生がチャンスをつかむサポートが出来るように努めたい」と語りました。

冒頭の学長挨拶から総括まで、4時間にわたり愉快そうに顔をほころばせていた原科学長は、「パネリストにすばらしい女性が揃い、本学にしっかりした学生や卒業生がいることが分ってうれしい。野老さんは人の言うことに囚われず、直感を活かして、模範的なCSRを実行している。本学も身近な市川から千葉、全国へと連携を広げたい。みなさん、共にやっていきましょう」と結びました。

終了後は、本学「The University Dining」で、ビュッフェスタイルの懇親会が開催され、パネリストも参加者もグラス片手に語り合い、シンポジウムの余韻を楽しみました。

公開シンポジウム公開シンポジウム

Page Top