RSS中小企業支援研究創刊号
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この度、経済研究所内に設置されている中小企業研究・支援機構から機関誌『中小企業支援研究』が発行される運びとなりました。当経済研究所は、設立して25年を迎えますが、これまでに本学が設置する学部の学問分野に関連する多くの研究プロジェクトを立ち上げ、情報収集、研究、およびその成果の公表を行ってまいりました。そのなかには、地域経済との関係の深い中小企業を取り上げた研究もあり、経済研究所の一つの大きなテーマとなっていました。そこで、中小企業をより深く研究するとともに、中小企業そのものへのさまざまな支援をも射程に入れた機能を果たしていくことを目指し、2012年度に経済研究所内に中小企業研究・支援機構を設置し、早い展開をしてまいりましたが、今後はさらに中小企業に関する共同研究、経営診断あるいは研修などを進めていく予定です。また、中小企業研究・支援機構は本学大学院中小企業診断士養成コース修了者として中小企業診断士になられたかたへの支援も行っており、今後もそれを拡大していくことが期待されているところであります。昨年度は、中小企業研究・支援機構設立に同期する形で、2012年9月12日に、本学において「産官学ネットワークによる企業支援と人材教育」と題した中小企業研究・支援機構設立記念講演会を開催いたしました。100名を超える参加があり、本学島田晴雄学長による記念講演「CUCが目ざす中小企業の人材育成」をはじめとして、さまざまな提言や報告が行われました。続いて、12月1日には、同じく本学において「中小企業の新たなビジネスチャンスと挑戦」と題して公開シンポジウムを開催し、多くの参加者にお越しいただきました。このシンポジウムには、公益財団法人千葉県産業振興センター、公益財団法人大田区産業振興協会から後援をいただきました。また、経済研究所では、年に2回『CUC View & Vision』を発行しておりますが、2012年9月30日に発行した34号では「中小企業」を特集テーマとして刊行し、これまでの配布先にとどまらず、中小企業に関係する方々を中心に配布させていただきました。このように、2012年度は中小企業研究・支援機構に関わる行事および発行物が多い、その設立にふさわしい年度となりました。そして、今年度いよいよ中小企業研究・支援機構を母体とする機関誌を発行する運びとなった次第です。中小企業に関しては、学術的なものとして、日本中小企業学会の『日本中小企業学会論集』や日本政策金融公庫総合研究所の『日本公庫総研レポート』などがありますが、この『中小企業支援研究』も中小企業に関して「支援」という特徴を持って研究成果を継続して発表することはもちろんですが、その有用性を持ち続けていくことが求められると思います。関係する方々のご協力により中小企業研究・支援機構は順調な船出となりましたが、この機関誌『中小企業支援研究』をご愛読いただきますとともに、是非関係する方々にご寄稿をいただきたいと存じます。今後とも、経済研究所、中小企業研究・支援機構へのご支援、ご協力を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。経済研究所と中小企業研究・支援機構の役割千葉商科大学 経済研究所長商経学部教授上山 俊幸2中小企業支援研究

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