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1 三鷹ハイテクセンターは、都市型工業団地のモデルケースとして平成元年にスタートし、三鷹市内20社の小規模企業が結集し設立された。研究開発型・加工型・営業中心型など、多様な業種 パッキンを製造し続けて44年の株式会社東金パッキング。2代目社長横山豊氏より、コロナウィルスやリーマンショックなどによる経済の大停滞がありながら時代のニーズに合せて、大量生産しにくい難易度の高い製品づくりに取り組んで、着実に会社が成長しているその秘密を伺いました。8小原:本日は経営者インタビューの取材をお引き受け頂き誠にありがとうございます。 初めに御社のこれまでの沿革等についてお聞かせください。横山:昭和53年4月に先代の中川 六己(以降:中川氏)が杉並区で創業したのが始まりです。今年73歳になります。30歳位に一人で起業されたとのこと。小さな工場から独りで始め、その後事業も順調に推移し、1986年(昭和61年)に株式会社として法人成しました。その後1987年に協同組合三鷹ハイテクセンター1に本社を移転しそのタイミングで従業員を雇入れていると思います。三鷹に工場を移転しそこでも事業が順調に推移し、2000年に現在のこの場所(東京都東村山市)に自社工場(本社)を建てました。私はその約1年後(2001年)に入社しました。小原:入社当初は社長は社内でどのような役割をされてきましたか。横山:私は21歳の時に入社しました。役割は基本営業でしたが、小さい会社でしたので、製造と兼務でした。ただ製造業の営業活動をしていく上では「製造の現場」を理解していないと営業はできませんから、当たり前と言えば当たり前です。組織が小さいということもありアットホームな働きやすい職場でした。の企業が入居している。組合員の発展を目指し情報と技術の交流・懇親を深めながら中小企業の成長を後押ししている。本社事務所にて(左から、小原、横山社長、前田)社長プロフィール横山豊(よこやま ゆたか)1979年東京都生まれ。2001年入社。主に営業に従事し創業者より2020年に従業員承継で 2代目社長に就任。先代からの事業承継経営者インタビュー【株式会社東金パッキング】【株式会社東金パッキング】〜生産性を求める時代、敢えて手間をかけるとは〜隙間を埋める技術を磨きニッチ分野で無双を目指すXECUTIVE

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