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12小原:輸送用機器具製造業関連の検品依頼がきたことは、御社の検品の精度が評価されているからで すね。横山:海外の他社に検品を依頼したようですが、何度依頼しても悪いものといいものが混在してきたようで、当社に依頼してきたようです。海外のメーカーに出しても直らないということだと思います。小原:今後AIを使って検品をやっていく予定はありますか。横山:出荷検査については、画像測定器などを導入しできるところから自動化を進めています。選別検品や製品の修正に関しては作業量自体がそこまで多くなく、製品のばらつきなどの要素(例えば図面指示にない製品の反り、接着の強度、テープが製品に密着しているかついていないか)を機械的にどう判定するのかなどの課題があります。いずれコストメリットが出せるほど技術が進化したときには積極的に導入していきたいと考えています。この先人手不足がより深刻化することを鑑みるともう取り組み始めないといけないのかもしれません。属部品の調達も強化し、そこに既存の当社の加工品をアッセンブリしてお客様にお納めしていきたいです。そのためには今までとは違う形で調達部門、品証部門の強化が必要になってくるし在庫の保管場所も必要です。いずれは当社取扱い製品を増やし、対応できる加工内容を充実させていって、今までより付加価値が提供できるようにしていきたいと考えています。前田:工場が2か所に分かれているようですが、今後のことを考えて分けたのですか。横山:一昨年コロナが流行ったときに2つに分けました。世の中的にコロナ感染にデリケートな時期で、一人感染者が出たら工場を2週間閉鎖しなければいけない時期もあり、操業停止のリスクを避ける意味(BCP)と、手加工部門は大きな設備移動がないこともあり新しい場所に移転しました。倉庫写真工場内風景作業風景次なる成長への新たなる挑戦前田:量産化を推し進めて失敗する例も多くあります。御社は、これとは逆で堅実な戦略を実行していると思いますが、今後はどのような成長の絵を描いていますか。横山:今までの蓄えたノウハウ、技術を大切にしながら着実に少しずつ伸ばしていきたいと思います。今はシート材の加工が多いですが、今後は樹脂や金

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