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18ト」だけを伝えるようにして「答え」は教えないようにしています。子供たちは、「答え」を求めていますが、それに答えてしまうと、子供たちは自分で考えなくなり、成長しなくなります。同じように会社でも従業員の皆さんに自ら課題を克服してもらうことで、成長してもらっています。仕事を任せることで、時には大きな失敗もありますが、それで従業員が成長してくれるのであれば結果としてよいと考えて、なるべく仕事を従業員に任せるようにしています。従業員に仕事を任せることで自分は「新しい仕事を作るために人と会う」ことや「新しいアイディアを考える」等の会社を成長させることに注力することが出来るようになったと感じます。いろいろなことにトライして成長していってもらいたいと思っています。前田:御社は外国人の労働者の受け入れなどをされていますが、その点国際的なダイバーシティーも備わっているかと思いますが、どのように多国籍の従業員と関わっていますか。羽生:当社は、すでに多くの外国人の労働力を活用して企業経営していますので、外国人と日本人への対応を変えないような雰囲気作りには気を使っています。トップの人間が外国人の従業員と分け隔てなく付き合うことで、それを見ている従業員も同じような行動をするものと思っています。また多様な人材が増えてはいても、同じ志を持って集まる仲間であるので、方向性があっていれば、いろいろなメンバーがいて楽しい集団になっていると感じます。利根川と香取市周辺の田園地帯多国籍の従業員と関わりダイバーシティーを推進千葉の農業を活性化して地域に貢献木原:御社は、千葉県の農業に非常に深く関わっていることがよくわかりました。何か千葉県に対して貢献したい思いなどはございますか。羽生:私は、千葉で生まれて育ってきましたので、千葉への愛着は非常に強いです。千葉県の農産業においては、「近郊農業モデル」が成立します。東京という大消費地のすぐ近くで大きな農地を抱えているという特性を活かし、生鮮野菜や傷みやすい野菜等で高い市場競争力を確保できます。千葉の農業の可能性は今後も高いと思いますので、今後も千葉の農業を活性化して地域に貢献してきたいと思います。また、「人材派遣」等は、すでに「成田空港」等への外国人労働者の紹介等も行っており、農業以外の地域のニーズに対応していますので、より千葉県が発展できるように貢献していきたいです。また、農業から学んだことで地域に貢献したいと思っており、例えば当社のお米の納品先として、「飲食店」等の経営も将来的に考えたいと思っています。ドローンビジネスの将来展望木原:現在、「ドローンビジネス」は成長市場と言われています。御社は、ドローンビジネスの先上場を目指す企業理念を持つ木原:今後も長期的なビジネスをされると思いますが、長い業歴を維持するために力を入れていることはありますか。羽生:私は、当社を上場企業になるくらいのしっかりした会社にしていきたいと思います。中小企業のままでは市場の競争が厳しく、今後も安定的な経営が出来るかわからなくなってきています。上場を狙い、米農家のお客様とのビジネスに限らず、より利益率の高いビジネスを広げていくために、新しい人材を獲得していろんなことにチャレンジしていきたいと考えています。この点従業員とも会話をして経営会議に取り上げたりしています。来季からの中期経営計画においては、上場を目指して頑張っていきたいです。

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