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6)を設置し、常時電流を監視した結果、根切り機稼働中(切断中)と切断待機中で電流値に大きな違いがあることがわかった。49計に時間がかかる。」現在は、その日の作業終了後に毎日、10分程度かけて管理者が生産数を集計している。そのため、集計時間の手間と進捗がリアルタイムにわからないという課題がある。その結果、根切り機の稼働状態をIoTセンサーで取得することが効果的であるという結論に至った。根切り機の電源ケーブルへクランプセンサー(図しかし、今回はその手前のデジタライゼーションで業務プロセスのデジタル化までを目標とする。この電流値の変化を計測することでリアルタイムにパレット数を計測することが可能になった。クランプセンサーの原理(図7)は、電流の流れる電線の周りに発生する磁界をクランプメータの変流器の鉄心でひろい、その鉄心に捲いてあるコイルに発生する電流を測定している。図6 クランプセンサー図5 DXフレームワークhttps://www.sanwa-meter.co.jp/japan/support/faq/faq56.html図7 クランプセンサーの原理課題「出荷可能なケースが何ケース梱包できたのか集対策最終的に取得したいデータは梱包するパレット数である。このデータをどこで自動的に取得するのが効果的か業務フローと現場の装置を調査分析した。DX化の対象当社の課題をDXフレームワーク(経済産業省)に当てはめると「業務のデジタル化」に該当する。今回の取組をデジタル・トランスフォーメーションと呼べるまで推進するには、最終的にデジタル化で顧客への新たな価値を提供するレベルまで到達する必要がある。

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