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51日時:2022年7月30日(土)14:00〜16:30開催方法:オンライン開催開催テーマ:「中小企業政策・経営支援体制と講演題目・講師第1部 「新しい中小企業支援施策について〜中小企業等の施策活用事例とともに〜」   勝本 光久 氏   (経済産業省 関東経済産業局 産業部長)第2部 「創造的な仕事で世界を目指す〜オリンピックのモノづくり〜」   三浦 慎 氏   (株式会社三英 代表取締役社長)〜中小企業等の施策活用事例とともに〜」 第1部の講演では、勝本氏から大きく2つのテーマで講演があった。第1が令和3年度補正予算・令和4年度当初予算に係る各種事業の紹介、第2が施策活用事例・経営支援サイトの紹介である。 従前から中小企業・小規模事業者は3つの大きな構造変化、すなわち①経営者の高齢化、②生産性の向上、③人口減少による弱い内需と過疎化に直面しているとしたうえで、現在の日本経済は新型コロナウイルス感染症の影響下で経済社会の変化に対応すべく、これらの3つの構造変化に加え、事業再構築、デジタル化の推進を図る必要があるとした。中小企業経営の現状」 このような課題認識をもとに編成された中小企業関連予算について、勝本氏は各事業の概要とポイント、事業イメージについて事例を交えながら説明された。 また、補助金を活用する際には、施策の目的を理解したうえで、自社の強みを伸ばすまたは自社の課題を克服するなど目的意識を持った補助金の活用が必要であることを強調された。そのために事前に自社の強みや課題の分析が必須であるとし、場合によっては支援機関の力を借りることが必要であるとした。 施策活用事例の紹介では、戦略的基盤技術高度化支援事業、生産性革命推進事業、事業再構築補助金等に採択された成果事例について具体的な企業をとりあげて説明された。こうした補助金の活用には情報収集が不可欠として「ミラサポplus」などの中小企業関連サイトの紹介もされた。「事業再構築指針について」説明スライド第2部「創造的な仕事で世界を目指す〜オリンピックのモノづくり〜」 第2部の講演では、三浦氏から「創造的な仕事で世界を目指す〜オリンピックのモノづくり〜」と題して、リオ・デ・ジャネイロオリンピックと東京オリンピックのサプライヤーとして、モノづくりの考え方や企業理念について講演された。 株式会社三英は、1962年に設立された。三英は、千葉県流山市に本社を置き、従業員数95名の中小企業である。事業内容は卓球台、スポーツ用具、健康遊具、公園等で設置されている遊具などの製造販売である。 三英の卓球台は、世界で高く評価されており、(出所)「新しい中小企業支援施策について      〜中小企業等の施策活用事例とともに〜」配布資料1 講師プロフィール 第1部の講師である勝本光久氏は、1986年4月に通商産業省東京通商産業局に入局され、以後、関東経済産業局産業部製造産業課長、関東経済産業局国際課長、関東経済産業局総務企画課企画課長、武陽ガス株式会社営業課長、関東経済産業局総務企画部総務課長、中小企業庁長官官房広報相談室長を務められ、現在、経済産業省関東経済産業局産業部長を務められている。 第2部の講師である三浦慎氏は、1985年に専修大学経営学部を卒業後、同年、株式会社三英に入社され、2001年、同社の代表取締役に就任された。さらに、社会活動として、一般社団法人日本スポーツ用品工業協会理事、一般社団法人日本公園施設業協会副会長、千葉県中小企業振興に向けた研究会委員などを務められている。2 講演内容第1部「新しい中小企業支援施策について事業活動報告千葉商科大学経済研究所 中小企業研究・支援機構中小企業経営支援セミナー 開催報告

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