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INTERVIEW宮本 現在は、無謀に広げるのではなく、しっかりとした技術基礎を固めてそのチャンスを狙う対応をしようと思います。赤上 成長の方法・時期にも決断が必要ですね。宮本 はい。現在の技術力を向上させ、かつ最も有効に活用できるよう対応していきます。それはお客様へのコストパフォーマンスも含めてです。赤上 単なる価格競争ではなく、お客様へのコスト低減という価値の提供となっているとのことで、技術力とコスト優位性の両面から御社が選ばれていることがよくわかりました。従業員のモチベーションアップと 経営陣の厚みによる企業成長!土橋 営業政策について少しお話し頂けますか。宮本 営業としては、先に掲げた再研磨新規事業について、内外のイベントにブースの出店や毎月1回、営業についてコンサルタント会社で客観的なアドバイスを受け、事業の整理をしています。土橋 日々勉強熱心ですね。営業担当者はいらっしゃいますか。専務 私を含め専任であと1名がおります。土橋 営業を進める上で何か工夫されていることはありますか。専務 品質、価格、納期に関してお客様のニーズにお応えすること、特に製品の仕様の内容の明確化によって工場生産に反映させることに重点をおいています。お客様にご迷惑をお掛けしないように。赤上 専務様が他に何か取り組んでいることはありますか。専務 今、産業カウンセラーの資格を目指しています。赤上 それは何が目的ですか。専務 会社の力は、人に支えられていますので、できるだけみんなの心のケアができないかと思いまして。土橋 お二人とも本当に勉強にご熱心ですね。他に営業関連で何か工夫されていますか。宮本 現在若干ではありますが賃金アップ策による従業員のモチベーションの向上、技術成長を促しています。当社では従業員全員が技術に邁進し、さらに社内営業マンとして、お客様への価値提供を通じた満足度向上を目指しています。赤上 全社一体となった営業体制ですね。自己への投資や従業員の方々のモチベーションアップも今後の成長戦略として期待されますね。事業の承継について、何か課題や今後の方針はありますか。宮本 来年度から息子が事業に参加するとのことで、日立化成様にお願いし、今年から加工についてみっちり実習させています。土橋 主力のお客様との太いパイプができますね。社長はまだお若くお元気ですから経営層の厚みも考えてのことですね。宮本 まだまだこれからです。土橋・赤上 本日は、お忙しい中、長時間、貴重なお話をありがとうございました。宮本 ありがとうございました。■会社概要会社名…………株式会社 宮本製作所本社……………〒319-1225茨城県日立市石名板町2-43-15連絡先…………TEL:0294-52-1211/FAX:0294-52-1213URL…………http://saikenma.com創業……………1961年年商……………3.2億円(平成25年度)従業員…………48名■沿革昭和36年(1961年)家電、自動車用電装部品の機械加工を目的に日立市東大沼町に設立昭和50年(1975年)カーエアコンの受注拡大により本社工場を増築、機械設備も増設して業務拡大を図る昭和61年(1986年)JIT生産方式の導入体質改善を図る昭和63年(1988年)日立粉末冶金株式会社(現日立化成株式会社)との取引開始平成10年(1998年)油圧部品加工組立及びソレノイド組立始まる平成16年(2004年)ISO9001取得(JSAQ1951)油圧ポンプ日立粉末冶金㈱より当社大沼工場に移管平成21年(2009年)切削工具(エンドミル、リーマ等)再研磨事業開始平成25年(2013年)切削工具の改造・製作を事業化宮本社長(左) 専務(右:奥様)27中小企業支援研究 Vol.2■インタビュア赤上順啓・土橋正人…中小企業診断士(千葉商科大学大学院中小企業診断士養成コース修了)茨城県中小企業診断士協会所属

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