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『中小企業支援研究』編集委員長前田  進60中小企業支援研究中小企業に関係する研究の成果及び情報を公開し、その発展と学術の向上に寄与することを目的に2014年3月に創刊した本誌は、多方面からの反響をいただき、2014年9月には特集号(別冊Vol.⒈)を発行させていただいた。そして、本年も無事に第2号を発刊するに至ったことは、ご寄稿いただいた皆様をはじめ関係各位の多大なるご協力の賜物であり、深く感謝するところである。中小企業にとって一層先行き不透明な経営環境の中で、より実践的な研究が望まれるところから、創刊号で反響をいただいた「経営者インタビュー」を継続し、本号では製造業を中心とした2企業の経営者(㈱及精鋳造所の及川敬氏、㈱宮本製作所の宮本洋治氏)から経営のノウハウを伺い、ご紹介させていただいた。また、創刊号の「経営者インタビュー」にご登場いただいた㈱桔梗屋の中丸眞治氏、㈱ヤマグチの山口勉氏、そして、全国の商店街を中心に支援している㈱全国商店街支援センター事業統括役の久保田明氏を招いて開催されたシンポジウムの模様をレポートとして掲載した。さらに(公)千葉県産業振興センターの井口章氏からは千葉県の中小企業支援への取り組み状況を報告いただいた。調査報告の中では、昨年来、経済研究所が勝浦市と連携して支援に取り組んでいる事業の成果を、大塚愼二研究員から報告していただいている。そして、魚路剛司研究員からは、今、話題の「財産承継対策」についての詳細な解説をいただいた。なかでも本号の特徴は、本校大学院に2010年に創設され既に5年目を迎えた中小企業診断士養成コースの卒業生であり、「中小企業診断士」の国家資格を有した中小企業研究・支援機構の6人の客員研究員が、その後の企業診断活動などの研究実績やこれまでの経験をもとに寄稿されていることである。本コースの卒業生には、今後とも、それぞれの活動地域で経営革新、経営改善、人材教育などに関わる実践的な活動情報の提供とともに地域社会及び国際社会における社会・経済及び文化の発展に寄与する研究発表を期待したい。齊藤壽彦機構長からは、専門的な視点から「戦後の中小企業政策」についてご寄稿いただけたことも大きな成果である。また、本号発刊にあたり、きめ細かくご指導、ご配慮をいただいた上山俊幸経済研究所所長をはじめ、事務局の林幸恵さんにも、大学での豊富な経験と幅広い見識から、本誌の構成、寄稿の調整から完成まで尽力をいただいたことに深く感謝したい。本誌が読者の皆様の事業や活動に少しでもお役に立てることが私どもの願いである。編集後記

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