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第一部開会の辞 …………………………………………千葉商科大学経済研究所所長 商経学部教授 橋本隆子本日の公開シンポジウム「中小企業の成長と地域金融機関の融資」~事業性評価に基づく融資への中小企業の対応のあり方~では、第一部として、金融庁地域金融機関等モニタリング室長の日下様より基調報告を、当所客員研究員で中小企業診断士の村山先生より事例報告をいただく。第二部として、本学名誉教授の齊藤先生にモデレータをお願いしたパネルディスカッションでは、引き続き日下様と村山先生、および西武信用金庫常勤理事の髙橋様、中小企業基盤整備機構ベンチャープラザ船橋チーフインキュベーションマネージャーの榎本様、三福工業㈱代表取締役会長の三井様、武州工業㈱代表取締役の林様という、多彩で特色を持たれた素晴らしい方々にパネラーとして登壇していただくこと、光栄であるとともに、多くの方々のご来場により活気あるシンポジウムが開催できること、心より感謝申し上げる。今般、千葉商科大学経済研究所/中小企業研究・支援機構において、「事業性評価」という、中小企業にとってホットなトピックを準備・企画させていただいたが、本日のシンポジウムを通じて、ご参加いただいた皆さま方に、様々な「学び」を持ち帰っていただければ、大変嬉しく思う。学長挨拶(ビデオレター) ……………千葉商科大学学長 原科幸彦中小企業が持続可能な成長を遂げるためには、地域金融機関の融資が必須であるが、事業を正しく評価することが重要となる。適切な事業性評価は、持続可能な成長の要となるものである。私の専門は社会工学であるが、これは意思決定を支える科学である。事業性評価は重要な課題であるが、この課題解決のためには、事業実施による効果とともに、様々な影響を事前に評価して総合的に判断する必要があり、そのための手段がインパクトアセスメントであり、私の研究分野でもある。現在、本学では「4つの学長プロジェクト」(①会計学の新展開、②CSR 研究と普及啓発、③安全・安心な都市・地域づくり(Resilience)、④環境・エネルギー(Sustainability))を進めており、全体のテーマは「アカウンタブルな社会・経済への大学の貢献」である。とくに、②の「CSR」は、ビジネス倫理や政策倫理に基づいて、企業を始めとする様々な組織の社会的責任として、環境や社会へ配慮していくことを目標としており、社会的責任を如何に果たしているかが、その企業・組織の評価を高めていくという考え方である。今回のテーマである「事業性評価」にもこの観点は大切であシンポジウム・レポート平成29年11月25日、千葉商科大学図書館5階会議場で、経済研究所主催のシンポジウム「中小企業の成長と地域金融機関の融資~事業性評価に基づく融資への中小企業の対応のあり方~」が開催された。当日会場には、地域金融機関の事業性評価に基づく融資への効果的対応に関心のある中小企業経営者や金融機関関係者、研究機関の研究者、中小企業診断士、各種事業関係者、現役の大学生等、多方面から会場が超満員となる100名を超えるご参加をいただいた。本シンポジウムの概要は以下の通りである。中小企業の成長と地域金融機関の融資~事業性評価に基づく融資への中小企業の対応のあり方~中小企業の成長と地域金融機関の融資事業性評価に対する期待と疑問 中小企業支援の立場から~特に経営改善が必要となる事業者に対して~基調報告事例報告パネルディスカッション第一部第二部10中小企業支援研究

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