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NTERVIEW社長プロフィール森田屋食品本舗は「肉の森田屋」として大阪市内に120年もの歴史を持つ老舗の精肉店です。今回お話を伺った森田真規氏は5年前に4代目として事業を引き継ぎ、これまでの精肉販売業、飲食店など5つの事業以外に、日本の和牛のおいしさを世界に広めていきたいと、海外に向けた事業にも着手しています。森田社長の代々受け継いだ商人道と今後への思いを中心にお話を伺いました。森田 真規(もりた まさき)。1969年生まれ。帝塚山高校を卒業、神戸学院大学経済学部へ進学。その後、渡米しカリフォルニア州のAzusa Paci c Univ.に留学。現在、駒川中央商店会会長、株式会社森田屋食品工業代表取締役。精肉店、弁当惣菜店、お好み焼き店、焼肉店など大阪の食文化と食肉に関する事業を幅広く展開中。森田社長と当社自慢の最高級の和牛経営者インタビュー【1.株式会社森田屋食品本舗】栗原 御社は森田屋グループのたくさんのお店を経営されていらっしゃいますが、それぞれの事業内容をお聞かせください。森田 森田屋グループでは、個人経営の店と会社を含めて5つの事業を営んでおります。まず、「肉の森田屋」駒川本店は、精肉、惣菜の販売そして精肉の卸売りも行っています。「花まる」駒川店はお好み焼き店です。株式会社森田屋食品本舗は、惣菜の製造、森田屋グループのメインの肉の脇を固めるソースや焼肉のタレなど肉料理の調味料の製造販売を行っています。「まかから森田屋」は焼肉店で姉がやっています。店の名前の「まかから」は、サンスクリット語で厨房の神でもある大黒様という意味で、姉が命名しました。それから、弁当、惣菜を販売している「もりた屋」があります。また、東京の赤坂で「焼肉ええご」という店を知人と共同で経営しております。 私が父から事業を引き継いだのは5年前です。父親が個人経営でしていた店舗は個人で引き継ぎ、会社組織にしていたものは、会社として引き継ぎました。ゆくゆくはそれぞれ独立した法人にするか、統合してひとつの会社組織にまとめたいと考えております。栗原 次に長い歴史を持つ貴社の歴史についてお聞かせください。森田 精肉店は明治23年に創業したと聞いております。私の曽祖父の時代から続いており、私で4代目になります。創業当初は、東大阪市に店があり、曽祖父は精肉店と牛鍋店を営んでおりました。祖父の時代に大阪市生野区に出店いたしました。そこでは、祖父は精肉とホルモン(牛の内臓)を販売しておりました。今でこそ、ホルモンは品薄になるほど人気の食材となっていますが、昭和の初期の日本では、まだホルモンを食する習慣はありませんでした。生野区は昔から韓国の方が多く住んでいらっしゃる地域で、最初は主に韓国の方にホルモンを購入いただき、だんだん広まっていったようです。残念ながら、今のお店ではホルモンは扱っておりません。そして、約50年前に駒川商店街に父が出店いたしま伝統ののれんを守り新たな視点で世界進出にも挑戦する株式会社森田屋食品本舗 代表取締役森田真規さん26中小企業支援研究

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