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トピックス35中小企業支援研究 Vol.53.地域金融機関との連携体制 平成27年4月までに当協会および日本政策金融公庫国民生活事業(県内4支店)は、県内に本店を置く11金融機関・県外1金融機関との間で「創業支援等に係る業務提携・協力に関する覚書」を締結した。この連携のもとで、創業支援に関する情報共有やリスク分散を図ること等により、創業者が円滑に資金調達できる環境整備を行っている。4.当協会における創業支援メニュー(1)創業セミナー 当協会では平成25年から創業セミナーを開催している。内容の似通ったセミナーが競合しているため開催日数やテーマの見直しを行い、平成28年度からは「創業セミナーバイキング」として開催している。 セミナーは千葉県中小企業診断士協会と連携し、講師は創業支援における経験豊富な外部の中小企業診断士に依頼している。 当協会における創業セミナーの特色としては、1日4テーマを時間差で開催することで、参加者は関心のあるテーマをピンポイントに好きなだけ受講可能としている点である。まさに食べ放題形式の「創業セミナーバイキング」である。実際にテーマを広げたことで受講者数も増加しており、顧客ニーズに合った取組みであったと思われる。また創業セミナーでは個別相談会も行っており、創業希望者の相談に専門家である中小企業診断士と当協会の職員が応じている。創業セミナー参加を契機として創業スクールへの参加を行う受講者もおり、創業者の掘り起こしにも寄与している。(2)創業スクール ① 市町村との連携支援 当協会では平成26年度から創業スクールを行っている。創業スクールの付加価値を高めるため、平成28年度から市町村と連携し実施している。具体的には、産業競争力強化法に基づく創業支援計画の認定(変更)を受けた16市(千葉市、船橋市、市川市、松戸市、市原市、八千代市、袖ケ浦市、富津市、茂原市、佐倉市、匝瑳市、流山市、鎌ヶ谷市、君津市、浦安市、四街道市)の創業支援計画において、当協会が認定連携創業支援事業者となり、当協会が主催する創業スクールが特定創業支援事業となっている。 ② 市町村との連携によるメリット 特定創業支援事業となることで、創業スクールの受講者は直接的な3つのメリットを享受することができる。 具体的には、当協会の創業スクールを全て受講し当協会のフォローアップを受けた場合に、会社設立時の登録免許税が半減する、創業補助金の申請が可能になる、支援創業関連保証の利用が可能になる等の特典を受けることができる。創業スクールの付加創業セミナーバイキング案内創業セミナーバイキングの様子創業セミナー・スクール開催実績

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