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36中小企業支援研究価値が高まったことで関心も高まっており、創業スクールの集客効果にも寄与している。 ③ 創業セミナー・スクールの反響 創業セミナー・スクール受講後、毎回アンケートを集計している。アンケート結果では、受講者の95%以上が「よく理解できた」「理解できた」と回答している。また満足度の高かった項目は「講師の質」「テーマの選定」「受講料が無料」であった。このアンケート結果は、創業者の満足度向上を追求して工夫を重ねる上での貴重な情報として活用している。また受講者の感想として、創業スクールを通して仲間ができた、当協会にお世話になったので是非利用を考えたいといった声も聞かれた。受講者の生の声は、運営を行う協会職員の励みになっており、『次回はより有意義な創業セミナー・スクールを開催しよう』を合言葉に、職員のモチベーション増加に寄与している。(3)創業計画策定支援 創業計画の策定を行う中で、創業者、外部の中小企業診断士、協会職員の3者における役割は異なる。 創業者は自身の創業に係る熱意を持ち合わせており、事業の内容については自身の経験等に基づき創業計画の策定を行う。経験等に裏づけられた経営理念の立案は創業計画の根幹であり、この部分の共有を図ることが大切である。 専門家は創業計画における経営資源の準備状況を確認しながら、客観的な視点を取り入れて創業計画の策定支援を行っていく。立地産業業種の場合には商圏分析も行い、どの程度の潜在需要があるのかを客観的に見極めていく。 協会職員の役割は創業計画の方向性に常に注視しながら、資金調達時期を意識しつつスケジュールの調整、金融機関への橋渡し等多岐に渡る。側面からのフォローを何度も行うため、創業計画のコーディネーターの位置付けである。 創業者の経験等に基づく創業計画を基に、外部専門家の客観的な視点を取り入れ、当協会による側面からのフォローを経ることで、創業計画は完成する。大切なのは、創業者の経験等に裏づけられた経営理念を共有した上で、創業計画策定を進めることである。5.次の創業者に向けて 創業支援メニューや積み上げた創業支援事例を、次の創業者に向けていかにして伝えていくのかが重要となる。当協会では周知を図るべく工夫し、各種メディアの活用を行っている。 ① 紙媒体の活用 紙媒体の活用としてフリーマガジンのJP12で事例紹介を行った。同誌は地域応援フリーマガジンとして知名度があり、道の駅や行政機関に置かれている。千葉県応援号において、当協会が創業計画策定支援に携わった事例を紹介した。千葉県の応援を創業支援という形でPRでき、その後の創業スクールにおいても多くの反響につながった。創業スクール案内JP12掲載記事

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