RSS_2018
59/66

57中小企業支援研究 Vol.5信頼できる外部パートナーとの出会い 今までの取り組み等によって、同社への受注が増加傾向にあったことを踏まえ、今まで以上に生産体制を強化することを目標に、専門家を交えながら、第2工場を取得するか、信頼できるパートナーを探して外注するかについて検討した。その結果、東北地方の企業活性化センターのアドバイザーの紹介により、信頼できるパートナーと出会うことができ、現在ではパートナーとの取引が始まり、生産体制強化のため、パートナーとの関係強化に努め、お互いの優れた点について、学び合う予定となっている。事業の持続可能な発展ポイントと今後の課題 以上、同社の取り組み内容を考察し、小規模事業者の事業の持続可能な発展のポイントについてまとめると、事業者が経営理念のもと、経営方針に則って、変化する経営環境に柔軟に対応し、限られた自社の経営資源を把握しながら、不足する経営資源を信頼できるパートナーから調達し、代表者自らがリスクテイクし、リーダーシップを発揮して、従業員が一丸となって事業に取り組んでいることが挙げられる。 また、小規模事業者が、今後の技術潮流をどのように見極め、コア技術をどのように活用して、経営の舵取りをするかについて、戦略的な経営が今まで以上に求められる。左:長男 政貴 氏 右:次男 俊貴 氏 5S運動に取り組み活気のある製造現場■会社概要会社名…………………株式会社テクニカルアーツ代表者…………………山形 龍司本 社…………………埼玉県蕨市北町5-11-19資本金…………………3,000万円従業員…………………20名URL……………………http://www.technical-arts.co.jp/

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

page 59

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です