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INTERVIEW良く、お客様の生産性を向上させることと、事業を時代の流れに乗せることで、私も必死でしたから、よくついてきてくれていると思っています。土橋:平塚社長のモチベーションの高さと社員に対する信頼が御社のチーム力の源泉となっているのですね。皆さんその姿勢を理解し、それがチーム力の源泉となっているのですね。平塚:その本音は社員に聞いてください。ISO 27000認証登録土橋:ISO 27000を認証登録されたとか。数か月前にお電話いただいた時からそれほど時間が経っていないのですが。平塚:はい、3ヶ月で認証登録しました。審査員の方から、最短と言われました。土橋:マニュアル、文書類はどうされたのですか?平塚:以前情報セキュリティ委員会に関わる情報セキュリティへの取り組みを行っていたのですが、そのままになっていました。今回、ISO 27000取得が取引先との業務上必須となったため、それを活用して、取得にこぎつけることができました。土橋:元々、情報セキュリティに取り組む地盤があったわけですね。平塚 はい。中小企業成長への支援に向けて土橋:ISOに関連して、条項に「リスクと機会」に対応という要求事項があるのですが、御社の今後の事業リスクについては、どのようにお考えですか?Googleの次の展開等は?平塚:Googleは、今現在インターネット検索などの分野で競争を妨げたとして、日本の独占禁止法に当たる反トラスト法違反の疑いでアメリカ司法省から訴訟中との課題はあります。が、本格的な審理を2023年9月に始めることですし、このシステムの利用に関するリスクは当面大丈夫だろうと思っています。Googleが絶対というよりも、Googleくらいのクラウドを日常的に使えるレベルにならないと企業にはもう未来がないと思うのです。Googleは、生産性を劇的に向上できるツールでありますが、所詮ITという道具なので、本来何のソフトを使ってもいいのです。土橋:Googleでなくてもよいとのことですか?平塚:当社の本質は、ITという新しい道具、「クラウド」を事業に活用することを人にわかりやすく教えるということなので、Googleでなくてもよいのです。ただGoogleを使う最大のメリットは、操作がカンタンで誰でもすぐに使えることから、クラウドが何なのかが非常に実感しやすいことです。まずそれをわかってから、自社の生産性を上げる情報システムに展開する方向性を現場から発想できるようになると思います。土橋:コロナが収束した後は?平塚:コロナが収束したらという仮定でも、現状の世界は、スマホ等デジタル化によって情報処理を自動化できるケースはいくらでもあります。当社としては、ITに食わず嫌いだった人がコロナで使うことになったので、追い風とはなりましたが、コロナが終わっても Google だけでなくさまざまな新しいテクノロジーをすべてのビジネスパーソンが活用できるよう教育事業を推進する方向性で考えています。土橋:また新規事業への道ですね。平塚:コロナでテレワークを導入している企業が半分となりました。1回でも使ってしまったら、これはもう本当に便利ですから、リモートワーク化は止まらないと思います。土橋:ITに対して、企業の意識はどう変わるべきと思いますか?平塚:いまは、業種に関係なく、ITに興味を持たない人に興味を持ってください、という段階は終わりました。教育事業に取り組むチームの皆さん11中小企業支援研究 Vol.8

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