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「鋳物」へのこだわりとその歩み 沼口:創業以来の鋳造方法にこだわり、今も昔ながらの手作業による天然の山砂を使用した砂型鋳造法を用いた丁寧な仕事を心掛け、実践されている御社の歴史から、お話をお聞かせください。小林社長:当社の創業者である小林剣二が1918年(大正7年)、墨田区に「小林合金鋳造工場」を創立し、建築金物等の鋳造製作をはじめました。戦後、現在地となる墨田区立花に工場を再建し、昭和24年に創業者の後を継ぎ、小林容三が承継しました。 日本の戦後復興にともない船舶や遊覧船などの需要が高まり、ヨットブームもあり、窓周りや鍵関連の市場の伸びが期待できると判断し、新たに、船舶NTERVIEW社長プロフィール常務プロフィール今回は、東京都墨田区立花にある扉や窓の取っ手・錠前、飾り金具など、主に建築用金属製品の鋳造加工を行っている東日本金属株式会社の小林謙一社長、小林亮太常務に、お話を伺いました。小林謙一(こばやしけんいち)。墨田区生まれ。歴史的な建築金物の復元に取り組み、後世に砂型鋳物の技術を残すことを意識しながら、日々、安定した経営に努めている。小林亮太(こばやしりょうた)。墨田区生まれ。幼少期から町工場で職人の作業をする姿を見て育つ。東日本金属㈱入社後は試行錯誤を繰り返しながら生産現場の改革を進める。小林社長小林常務経営者インタビュー【東日本金属株式会社】【東日本金属株式会社】「ものづくりの町 墨田」で引き継がれる「町工場」の伝統と技術東日本金属㈱が製造している製品の一例本社に今も残る「㈲小林合金鋳造所」のネームプレート13中小企業支援研究 Vol.8

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