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XECUTIVE 減りました。いままでの顔を合わせて打ち合わせができる時間がとても貴重だったと感じています。コロナ禍では、電話などを利用して、取引先の皆さんと情報交換を行いながら、不足しがちなコミュニケーションをとるように心掛けています。 従業員に対しては、コロナ禍において、受注が減っているので、コロナ収束後に当社がステップアップするための準備期間として、いままで取れなかった時間を確保することができることをプラスと捉え、協力会社にお願いしていた組み立てや加工の内製化ができる体制を一緒に構築するように話をしております。 コロナ禍で、従業員が会社に対する心配を抱かないように、当社の情報をしっかりと伝え、モチベーションを維持しながら、内製化ができる体制を構築するため、可能な限り、コミュニケーションをとっています。小林社長:経営陣の言動などが従業員に与える影響力は、我々が感じている以上に大きなことですから、業界の動向などしっかりとした情報をもとに、企業経営をするように努めています。沼口:最後に、今後の抱負について教えてください。小林社長:当社には跡取りがおりますが、5年10年と先を見据えると、後継者が不在で、工場を閉める協力工場も多くなると思います。当社としては、製品を安定供給するため、後継者のいない協力工場の技術を承継し、内製化に努めるとともに、内製化ができない部分については、新たな協力工場を探す必要性があると感じています。 当社の置かれている現状を客観的に分析して、墨田の良さである様々な職業が混在するそこで働く人たちが奏でる色々な「音」がする街で、安定した経営を一歩一歩着実に実践できるように日々、自己研鑽に努めたいと思います。沼口:本日はありがとうございました。■会社概要会社名…………東日本金属株式会社本社所在地……〒131-0043 東京都墨田区立花2-6-4資本金…………1,000万円創業……………1918年事業内容………非鉄金属の鋳造及び加工年商……………4.5億従業員…………17名(役員3名)■インタビュア及び原稿執筆沼口一幸……千葉商科大学経済研究所客員研究員 中小企業診断士18中小企業支援研究

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