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1.選果作業観点 選果作業において、現状ではサイズごとのミニトマト重量が10kgに達したか確認するために選果機を停止して、箱をアナログはかりに移動させ計測する作業が発生する。その際、重量が軽い場合は再度、選果機へ移動させる必要がある。 この作業は繰り返し計測という手間だけでなく、作業員が約10kgの箱を繰り返し移動させるという肉体的負担にもなっている。2.経営情報観点 現状、市内各所のハウスから収穫したミニトマトは全て、選果機のある作業場に集めて、出荷作業を行っている。従来のやり方ではハウスごとのにどのサイズのミニトマトがどれくらい収穫できた。また売り物にならない廃棄されるミニトマトがどれくらい出たかが把握できない。 現状が把握できないことで、経営者も改善のアプローチができない状況である。対策 当事業では、上記の選果作業効率化による作業員負荷軽減と経営情報収集、分析による経営の意思決定支援が目的になる。 そのためにはIoT装置を活用した重量データの取得と、出荷データの見える化、分析を行うシステムが必要になる。 上記の課題を解決するために、IoTはかりシステムを開発した。 IoTはかりシステムの基本的な要件は下記になる。1. 選果機で仕分けされたミニトマト重量をIoT測りで常時監視2. ミニトマト重量が10kgを超えたらブザーを鳴らして作業者に通知3. 通知後に選果機を自動停止する4. 箱交換時にミニトマトサイズ、重量、時間、作業者名、ハウス名、出荷先をDB登録 この要件をシステム概要図にまとめたものは下記になる。試作機の写真と主要な原材料は下記になる。51中小企業支援研究 Vol.8

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