中小企業支援研究vol2
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中小企業支援研究 別冊 Vol.28 2014年1月、ローレルとして大きな方向転換を図ります。ローレルを育ててくれた多くの取引先には大変心苦しかったのですが、一軒々々お詫びと新たな生産先をご紹介しながら、OEM生産から全面撤退いたしました。 ローレルは世界を目指すブランドに築き上げたいと、新たな挑戦へのスタートを切りました。 売上高については、OEMから撤退した年度は、若干の売上減少を観ましたが、直営店舗の売上が順調に推移し、特に今年度は前年に比較し約70%アップの13億円程度が確保されました。 財務状況についても負債は金融機関引受の私募債のみで借入金は有りません。この状況を今後も継続し、単に売上規模だけではなく財務内容の充実を経営の基本目標にして事業を進めております。更なる飛躍を目指して、今後の店舗展開についてお聞きします  店舗展開としては現在、北海道(砂川本社ショップ、札幌ステラプレイス店、sozai LAURELステラプレイス店、新千歳空港店)東北(仙台パルコ店)関東(表参道本店、アトレ吉祥寺店、横浜ジョイナス店、イクスピアリ店、ルミネ北千住店、柏髙島屋ステーションモール店、玉川髙島屋SC店)関西(グランフロント大阪店、なんばパークス店)九州(アミュープラザ博多店、福岡パルコ店)と16店舗を展開し、他に長期催事店として名古屋ユニモール店を運営しています。 今年度、来年度と出店計画を進めているプロジェクトもありますし、更に出店要請を受けている案件も幾つかあります。国内店舗については主要都市の一等地を中心に30店舗を一応の目途として、今後も展開を進めて参りたいと考えています。急速成長の要因についてお聞きします  成長している会社は「ヒット商品」を作り続けることが出来るかどうです。どんなに素晴らしい事業計画を作って広告宣伝をしても、商品に魅力が無ければお客様には買っていただけません。「お客様が本当に求めているものを提供し続ける」これこそ成長の要因と考えております。 ローレルの商品づくりは、第一に原材料は徹底して自然素材にこだわり、無駄なものは一切加えず、シンプルに作り上げています。 原材料の選定には、直接生産者にお会いして、その愛情を感じ、出来る限り濃厚に配合する。そして自分たちが毎日使いたいものを作る、この原則は、今までも将来も変わることがありません。このシンプルな発想による商品の使用感がお客様の心に響いているものと理解しております。 したがって、今まで広告宣伝費に大きな費用をつぎ込んではいませんが、北海道から店舗展開を進め、九州まで辿り着きました。 しかし今感じますことは、ローレルの商品を求めて頂ける客様は、世界中にまだまだいらっしゃるのではないかと考える様になりました。海外展開についてお聞きします  国内で販売されている多くの有名スキンケアブランドはイギリス・フランスを始め海外からの輸入ブランド商品が主力です。 ローレルブランドの商品づくりを始めたころ、女性の美を追求したココ・シャネルが「出かける前に、何かひとつ外したら、あなたの美しさは完璧になる」の一文が強く印象に残り、あらゆるものはシンプルにこそ美しさの原点が有ると確信し、追い求めて参りました。 シンプルを最良として作り上げてきましたローレルの信念を世界に広めたいと考えております。 幸いにして今日、新商品開発から生産、販売から店舗運営に関するまで、私と同じ精神を共有するスタッフにも恵まれ、多くの業務を任せられる状況に成長して参りました。 しかもITをフルに活用し、世界中どこに居てもリアルタイムで現状の把握と確認が可能なシステムの構築も出来る状況になりました。 ローレルは北海道の片田舎からスタートし、世界を目指し更なる飛躍の第一歩をロンドンから開始したいと考えております。直営店舗数と売上高グラフ現在の札幌ステラプレイス店

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